Breakでいつもお誘いしている、奈良県社会福祉協議会の、ひきこもり等の居場所「集いば いっぽ~」の担当職員さんからチラシをいただきました。
募集は12/16(金)までとありますが、当日アポなし参加OK、飛びこみOKです。
興味本位で構いません。
といっても、これだけ見せられても、なんのことやら分からないですよね?
ひきこもりにマクドって?
わたくしめの感想を交えて、チラシ解読、詳しくご説明します。
お誘いしておきながら世話人のでがらしは、残念ながらBreakの別の用事(カレンダーには不記載)があって行けません。申し訳ありません。
追記:集合場所・時間
見学会の集合場所、時間のご案内をしそびれておりました。
申し訳ありません🙇
🍔13時30分に図の集合場所へ。
🍟14時以降の方は3階のフードコートのマクドへ直接。
店員さんに見学会にきましたとおっしゃってください。
通じなければチラシ画像を見せてください。
ツイッターでも案内しております。
まずは、でがらしの感想
ひきもりに、マクドってハードルたかくない?
接客とか無理ぃ~~。
せかされるの無理ぃ~~。
覚えること多そうで無理ぃ~~。
マルチタスク無理ぃ~~。
ひたすら肉焼くとかも無理ぃ~~。
とかいうお声、わかります。
そりゃ、なかなか足は向かないでしょう
ブランクがある、仕事経験があまりないと、こういう見学会すら相当な壁。
いっぱい市とかの名前が並んでいたらなおのこと。
気軽にとはなかなか。
勇気を振り絞って!
と、思うと、余計に気持ちがこわばって動けなくなって。
ちょっと興味があっても、結局やっぱり止めておこうに落ち着くものです。
少なくとも、ガチひきこもりだった頃の自分ならそうなったはず。
ということで、紹介してなんですが、なかなか難しいですよね。
でも、ありといえば、あり
ひきこもりは状態なので、理由も希望もさまざま。
だから、これ、いいんじゃない?と、思われるかたもきっといると思うんです。
実際、お見せして、面白そうとおっしゃる方もいました。
だから、紹介させていただこうと思いました。
なるだけ詳しく。
このマクドは優良店の可能性あり
マクドが働きやすい職場かどうか、バイト評価サイトをみると様々な意見が見られます。
ただ、行政を巻き込んで見学会をするということは、会社にとっては地域貢献であるとともに、イメージアップを図る意味もあるかと思います。
問題のある店舗や店長が選ばれたり、自ら手を挙げるとは思えません。
この店で働くことを視野にいれて見に行くのはわるくない行動だと思います。
こんな方にちょうどいいかも
ひきこもっている、働くことに自信がもてない方にとって、この見学会はこのような意味があるように思います。
- 今の自分が仕事に何を求めているのかはっきり知りたい。
- マクドのようなファストフード系でやっていけるのか知りたい。
- この店で働いてみるのもよいと思っているが、面接を受ける前にいろいろ知りたい。
- なかなか働く気になれないが、何もしないよりは何かしたい。
- いろいろあって職場がこわい。気持ちを軽くするための一助に。
- 他にも見学に行きたいが、そもそも自分にとって意味があるものなのかお試しに参加してみたい。
- ブランクがある、働いたことがない、仕事をすることが怖い。支援機関につながるきっかけに。
なんでBreakが紹介するの?
Breakは、ひきこもり(経験者含む)や、ひきこもったことはないが対人関係に苦手意識がある等の当事者向けの居場所を、当事者同士で作っている非会員制の任意団体です。
ひきこもりは状態なので、ひとそれぞれ事情があって、どうなりたいか、どうしたいかもひとによります。
よって、居場所にも様々な形があるほうがよいと考えます。
その一環として、地域の福祉事業者と組んで居場所づくりをしています。
月に3,4回お誘いしている「集いば いっぽ~」はそのうちの1つです。
就労準備支援事業の利用は、なかなか敷居が高いと思います。
そこで、Break経由で「集いば いっぽ~」、「集いば いっぽ~」経由でという道があればどうだろうという意図があります。
「集いば いっぽ~」は、就労準備支援事業のプログラムの一部でもあり、その性格上、居場所を重視しています。
働く意思があってもなくても構わないというスタンスです。
つまり、単なる居場所として利用するのはありです。
では、チラシ解読
就労準備支援事業って?
いますぐ働くのはちょっと難しい、なんとかならないかなとお感じの方。
例えば、なんらかの事情でひきこもっておりブランクが長い、不採用が続いて労働意欲を失っている、対人関係や就職に不安を抱えているような方に向けたものです。
働く前の段階にスポットを当てています。
働けない、働きづらい根っこのところのお手伝い。
働くための自信をつけていただくために、その方にあった知識の習得や訓練、情報提供をしましょうというものです。
運営団体によりますが、具体的にはこういったプログラムがあります。
- 対人スキル、ストレス対策、履歴書の書き方、PCやビジネスソフトの使い方、身だしなみや電話対応などの社会人としてのノウハウやマナーといったことを学べる。
- 職場見学、職業体験の機会がある。
- 求人情報の提供がある。
- レクリエーション、運動、おしゃべりを楽しむといった遊びを通じて心を軽くする機会がある。
一般的には、ガイド役がついてプログラムを組んでいきますが、本人の意志が尊重されるため、何がしたいかはご自分で決めることができます。
ひきこもり等の理由については、根掘り葉掘りきかれることはありません。
ただ、理由をおっしゃれば、その解消や小さくすることにつながる支援を受けやすくなると思われます。
しょうもないと言われかねないような理由でも、ご本人が苦しんでいるなら正当な理由です。
なにがネックになっているのか弱点を探したり、自分でも気が付かなかった長所を探す機会としても利用できます。
全国の自治体や、自治体から委託された団体が行っていますが、ところによっては行っていません。
精神障害者手帳のあるなしは関係ありません。
医師の診断書はいりません。
期間は1年、最大2年。
たいてい無料。
よく似た名前のものがあります。
就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型、B型)は、障がいや病気のあるかた向けですが、こちらはそれに該当する方でも受け入れ可能な方と、これといって病気や障害がない方を対象としています。
就労移行支援事業や、就労継続支援事業を利用している方は同時に利用することはできません。
スタンスとしては、ケツを叩かれるのではなく、寄り添う伴走型支援です。
これは、ひきこもり等は怠けているわけではない、そのひとにとって切実な理由があって抜け出せないという理解が進んだからだと思います。
ひきこもりは状態なので理由はさまざま。
プログラムのどれにも有益性がない、レベルや方向性や考え方が違うと思われる方は少なくないでしょう。
一方で、ぴったり当てはまる、部分的に使えそうと期待を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
これだけでは、なかなか難しいという方には、就労訓練事業(いわゆる「中間的就労」)に移るという手もあります。
こういった事業は出口戦略が難しく、効果もひとによります。
相談にのってもらった、がんばってやった。
でも、就職につながらない、思うような自分になれなかったということは少なくありません。
事業を展開する側は手探りです。
一人ひとり違うので、どうしたらよいのか、何が正解かはなかなか分かりません。
また、出来ることと、出来ないことがあります。
よって、過度の期待はできませんが、自分一人ではなんともならない状況とお感じならば、目を向けてみるのはよいことかもしれません。
参考サイト
生活困窮者就労支援とは?就労準備支援事業についても解説!|gooddoマガジン
就労準備支援事業の手引き(PDF)|厚生労働省
就労準備支援事業|困窮者支援情報共有サイト
※ここに書いたことは、一般的に言われることをベースに、Breakの世話人のわたくしめが知っていること、感じていること、聞いたことを混ぜて書きました。
ひきこもり当事者であるわたくしめは、このサービスを受けたことはありませんが、「集いば いっぽ~」を通して担当の支援員さんと日常的に接する機会があります。
なにが広域なの?
奈良県内の複数の事業所が担当エリアを越えて一つのプログラムを共同で行っているという意味だと思います。
たいては、事業所ごとにプログラムを組んでいます。
どなたでも参加って?
年齢、お住まいに関わらずということです。
大阪府民でも構いません。
奈良県内、奈良県の中和・吉野地域、大和郡山市、天理市、その他の地域の就労準備支援事業を利用中でも、利用済でも、利用したことがなくても構いません。
「社会参加や就労に不安を抱えている方」「コロナ渦での収入減少、離職等により生活困窮の状況にある方」で、働く意欲が低下している方でも、働く意欲はあるがなかなかうまくいかないという方でも、どちらでもご参加いただけます。
奈良県中和・吉野生活自立サポートセンターって?
奈良県中和・吉野生活自立サポートセンターは、奈良県社会福祉協議会において、就労準備支援事業を担っています。
正確にいえば、社会福祉法人奈良県社会福祉協議会・パーソルテンプスタッフ株式会社特定委託業務共同事業体という、なが~い名前のジョイントベンチャーが、県社協の組織内で活動しているというものです。
Breakがお誘いしている「集いば いっぽ~」は、サポートセンターが運営する居場所です。
社会福祉協議会についてはこちら
地域福祉の推進を図ることを目的とする非営利民間団体で、社会福祉法が設立の根拠になっている。前身組織を含めると戦前からあり、都道府県、政令指定都市、市町村ごとに事業展開している。運営資金が行政から出ていることが多い。独自プロジェクトのほか、行政からの委託事業を請け負ったり、行政と福祉事業者と住民の橋渡し的な役割も担っている。地方行政の別働部隊のようなイメージを持たれているかたが多いかも。(全国社会福祉協議会/Wikipedia)
ところで、この店の求人情報(公式)
crewrecruiting.mcdonalds.co.jp