
10/22(水)、朝10時から約2時間、『市社協の職員からねどこ運営団体のみなさまにヒアリング』という集まりが「ねどこ」であって、世話人のわたくしめ、呼ばれました。
鶴橋のジャンカラで皆さまと10人でオールナイトカラオケを楽しんだ後、その足で「ねどこ」へ。
環状線で寝て、京橋駅のホームで吉野家の朝定食をたべてから。
趣旨:これ、何のためのものかというと
「ねどこから学んだことをそれぞれの福祉拠点で生かし、(職員が利用者に一方的なサービス提供するのではなく)協働型の拠点にしていきたい。そのためには何がポイントなのか探りたいというのが趣旨」と、聞きました。
「ねどこ」は、ひきこもりや生きづらさを抱えた方の居場所で、奈良市社会福祉協議会の鳥見ふらっとという施設にあります。
2022年春にオープンしたので、今年度で4年目です。
コンセプトにもとづいて、1つの居場所を7つの団体が6つの集まりを作っていて、全体を市社協がサポートするという形をとっているという、ひきこもりの居場所としては全国的にも珍しい取り組みのようです。
それは、ひきこもりが状態をさし、その理由はひとによってさまざまで、どうしたいのかもひとによるという多様性を考えてのことですが、そもそも協働型にする方が、利用者目線で取り組みやすいというメリットがあるとみてらっしゃるようです。
一つ、ねことはタイプの違う未成年対象の居場所を今年度中に始めようと計画されています。
わたくしめは、「ねどこ」が始めまる前から、「ねどこ」の位置づけを聞いてきました。
だから、この会議に誘われたときに、有言実行でスゴイなとまず思いました。
あ、そうそう。
聞き手は、市社協の4つの施設で働く職員さん、総務、ねどこのコンセプトを考えた職員さん、鳥見ふらっとの職員さん、そして、関西学院大学の先生、あわせて15人ほど。
話し手は、「くじらの会(仮)」「ソファーの部屋」「オープン当事者研究会」「ひとをダメにするソファがある居場所でごろごろごろ」の運営者と、ねどこのコンセプトを考えられたコアメンバーの一人である日本福祉大学の先生でした。
前置き:ねどこが出来るまで
「ねどこ」は、職員さん、「くじらの会(仮)」の運営者のNPO法人ふぁ~ちぇの○○さん、日本福祉大学の大学の先生らがコアメンバーとして構想をねりつつ、奈良市内で活動するこども若者にかかわる行政、NPO、ボランティア、大学の関係者を広く集めてワークショップ形式の構想会議を8回やって、コアメンバーや会議参加者の中で手を挙げた5組のグループが運営することを決め……という流れでオープン、3年目の少し前から「オープン当事者研究会」が加わり現在のかたちになっています。
構想に3,4年かかっており、わたくしめが関わりだしたのは最後の1年からです(ちなみにBreakは2018年の秋に開始しています)。
わたくしめ、「ねどこ」も、その前から運営されている地域に開かれた居場所である「まんま」も取材した上で、Breakの「ひとをダメにするソファがある居場所でごろごろごろ」とともに全体をPRしています。
だから余計に思うのかもしれませんが、3つのコンセプト(少人数の居場所、相談、情報発信)にはなるほどなと思うし、この居心地のよさは偶然できたわけではなく計算してできあがったものであることを実感します。
もともと閉園した幼稚園の一角で、なんにせよリフォームが必要でした。
特徴的な小上がりは新たに作られたものです。
本題:3年半、やってみてどうか
オープンして3年半、実際やってみてどうかというと、当然ながらいろいろとあります。
耳の痛いこともありで聴かせてとおっしゃるので、わたくしめ、自分をおもいっきり棚に上げて言いました。
- 居場所活動はそれなりに展開できているが、相談と情報発信は弱い。
改善の必要あり。
では、どうして弱いのかと言うと、実際に誰がどうやるかについて構想段階で詰めて考えられていなかったからだと思う。 - 当事者心理として相談は重い。
自分でなんとかしたいという人が多いように思う。
というのは、ひきこもりが長いときっかけは自分のせいでなくても、このどん詰まりの状況を作ったのは自分が無策のせいで、今さらどの面下げて相談すればいいんだろう、そもそも何を相談したらいいのか分からないという気持ちがあったりするから。
だから、ニュアンスとして気軽に質問できて、気軽に答えてもらえるんだと思ってもらえるアピールの仕方がのぞましい。 - 働く相談については、福祉系の人材や産業カウンセラーはメンタル系に強いが、新しい働き方の提案や、起業家精神、攻めの稼ぐ力を養うといった面で弱いように思う。
そうなると、結局、自分でも思いつくようなマックジョブしか言われないなら相談する意味がない。
人材的に別の種類の人がもっといるのではないかと思う面がある。 - デジタル化の時代に遅れているところがあるように思う。
そういう人材が組織内に少ない、予算をつけてないのではないか。
福祉系はだいたいどこも似ていてPRが後回しになっている。
それをしないとせっかくいいことをしていても伝わらない。 - Breakはルールを明文化しネットで公開している。
こういうかんじでいきましょうというのが誰でもわかる形になっている。
世話人の力不足はいなめないが、とはいえ世話人はどうすべきか基本的なところで迷わないし、説明もしやすい。
実はねどこにはそういう明文化した共通ルールがない。
これは社協の組織文化からきている面があるのだろう(誰もとりこぼさない、最後の砦としての自覚)。
6つの集まりも市社協もそれぞれ独自の運営ルールを持っていてなんとなくの共通ルールはあるんだけれど。
ただ、このことが問題がおこったときや、新しいアイデアを実践するさいに考えるベースのところで一々議論することになって面倒。
鳥見ふらっとでやっているのだから、従うべきところは従うが、共通ルールづくりと明文化が必要。
うんぬんカンヌン…。
一方、○○さんは、この集まり、ビデオ、撮る必要ありますぅと。
そんなに丁寧にしなくていいんじゃないか。
記録をとってまとめて、たいへんじゃないか。
うちなんか、会議するのに…という意見。
むむむ、わたしめよりもたいがいですが、これまた辛辣。
でも、ある職員さんがちょっと思いますぅという声。
会場、ほっこりした笑いに包まれました。
上記は具体的な運営についてですが、市社協の姿勢をどうみているのかについてもきかれました。
- わたくしめは、ぜんぜんダメダメと自分のことを思っている。
オーバーワークで出来ない、遅れることが多い、ヘタクソ。
でも、ケツを叩かれることはあんまりありません。
逆に、無理するなよ、手伝おうかと言ってもらえる。
怒られるところなのに優しい。
そうすると、期待に応えないといけないとハートに火がつく。
これは、実践するのはそれぞれの運営者で、市社協はサポート役であることからなのだろうが。
それにしても、いかに自分のパフォーマンスを発揮させるかに重点がおかれているように思う。
だから、わたくしめは普段からのびのびしていて、もっとやるぞ!という気でいる。
そして、市社協と組むことのメリット・デメリットについてはどうかと。
- 組むのはメリットあり、社会的信用がつくから。
でも、それとは関係なく、そもそもBreakはご参加者の可能性を広げるには、Breakを閉じたものにせず連携ありきと考えて、そうなりやすいのは大阪よりも奈良を中心にする方が早いと計算して始めた。
世話人のわたくしめは、奈良との県境の柏原市在住であるもののそこは大阪府であり、奈良はずっと生活圏ではなかったにも関わらず。
それは、狙い通りになっており、もっと展開できるはずだけれど、距離感がだいじ。
Breakは、たとえ今後、法人化しても、きほんは自助会であるべき。
世話人の自分はどんなに続けても、友だち、サークルの部長みたいなものであるべき。
軽さ、やわらかさ、ぐちゃぐちゃしてるのがキモだから。
よって、かっちりしたところと組むことが増えたら、逆にてきとー、ノリ、アホなことをもっとやっていかないとバランスがとれないと思う。
そうしないとデメリットになる。
Breakにおける両極の広がりが「ねどこ」の魅力にもつながるはず。
なぜなら、かっちりしたイメージのある市社協は敷居が高が、軽いイメージのBreakならそうでもないと考えるひとが少なくないと考えるから。
そうやって、市社協とつながることで、そこからまた別のところにつながって、参加者の皆さまのチャンスや選択肢や関係人口を増やしていけるんじゃないか。
それぞれの課題克服につながるんじゃないか。
ということで、世話人のわたくしめは、そういうBreakの立ち位置や狙いを明示するのはわるくないと思って、オールナイトカラオケをやった足で向かったのでした。
10月中に開くとしたら他に都合のよい日があんまりなかったという事情もあり~のですが。
あとがき
アホアホのわたくしめが、自分自身が出来てないにもかかわらず、言いたい放題。
さぁ、どうだったのかなと思いつつ書いてみました。
自分が発言したことしかちゃんと覚えてないのでこんな形になりました。
長いので、どれだけ読んでもらえるか分かりませんが、いま「ねどこ」利用してくださっている皆さまにはさらに親しみをもっていただければいいな。
利用したことがないが関心をよせてくださっている皆さまには足を向けていただければいいなと思って書きました。
補足・関連記事
ねどこは6つの集まりがあって、これらの団体・グループが運営しています。
管理は市社協です。
ひきこもりという共通項はあるけれど、それぞれ対象ややること、カラーが違います。
多様性を保つつ、参加者が横に移動しやすいようにと思って場づくりしています。
あなたのまんま|あなたのまんま運営委員会・ハートハース
オープン当事者研究会|NPO法人 あず
きのこの部屋|一般社団法人 CoCo+(ココプラス)
くじらの会(仮)|NPO法人 ふぁーちぇ
ソファーの部屋|まんまの会
ひとをダメにするソファがある居場所でごろごろごろ|Break





