(written by アップル)
「人生を無駄にしている」という思いが、常に心の底に横たわっています。
「その日その日を無駄に切って捨てている」という感覚を心のどこかに持っています。
そんな、ひきこもりの私ですが読書をしている間は、この空虚感から解放されます。
小説に感情移入をしたり、歴史関連の書物を読んで空想にふけります。
高校生の時、不登校をしていた時期がありました。
なぜ自分が学校へ行くことが出来ないのか、その原因がどこにあるのか分かりませんでした。
深い苦しみの中にいた私は、心理系の書物を読みあさりました。
書かれていた内容は、自分の状況と驚くほど一致していました。
精神分析学の存在すら知らなかった私は、この学問の奥行きの広さに衝撃を受けます。
絶望、怒り、希望、探求心・・・。
様々な感情が湧きあがりました。
当初は、主に知識や情報が欲しくて読み進めていましたが、しだいに読むことが癒しになっていきました。
心理系の書物を読む習慣は3年ほど続きました。
しかし、その後は興味の対象が別のものに向かっていったので、しだいに本からは離れていきました。
数年後、恋人との出会いをきっかけに、私の人生は大きく変化していきます。
今まで抑え込んできた私の心が息を吹き返しました。
同時に芸術に関心を持つようになります。
その一つが読書でした。小説・ノンフィクション・社会学・政治学・哲学etc....。
興味の向くままに、たくさんの本を読みました。
「心が呼応する」という感覚を初めて味わいました。
過去の自分は何を感じていて、本当は何を望んでいたのか。
そして今、何を思い、どうなりたいのか。
深層心理の自分と本を通して対話をしました。
現在は当時ほどの熱意はなくなりましたが、読書は生活の一部になっています。
このコラムは、アップルさんよりご寄稿いただきました。
性別:男性
性格:人嫌い。だけど人が好き。
趣味:読書・鉄道研究
好きな食べ物:王寺ラーメン
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