
(written by ねぶくろ)
2026年1月、乃木坂46の5thアルバムが発売された
リード曲はアルバムタイトルと同名の「My respect」
孤独や葛藤を抱えながらも自分を貫く“君”の生き方を、心から尊敬していると伝える内容の楽曲である
一見すれば、乃木坂からファンへ向けたエールソングと捉えることができるだろう
だが、その歌詞を丁寧に読み解いていくと、これはむしろ“乃木坂という存在そのもの”への尊敬を歌った曲なのではないかと思えてくる
華やかなステージの裏で、数えきれない努力と葛藤を重ね、それでも笑顔を絶やさず前に進み続ける姿
誰にも弱さを見せず自分たちの信じる道を歩み続けてきた彼女たち
尊敬は I love you
この言葉は、ファンからメンバーへ、そしてメンバーからグループへと向けられた感情なのかもしれない
だからこそ「My respect」は、誰か一人へのメッセージであると同時に、乃木坂46という歩みそのものに捧げられた讃歌とも受け取れるのである
●
それが、アルバム発売当初この楽曲を聴いたときの率直な感想だった
しかし、現在は少し違う意味を帯びている
去る2月25日、キャプテンの梅澤美波が卒業を発表する
その知らせを受けたとき、この曲が別の角度から見えるようになった
これは、グループへの讃歌であると同時に、キャプテン梅澤美波へ向けられた楽曲ではないか、と
君は嫌われることなど
きっと何にも恐れてないんだ
そういう勇気がなければ 強くなれない
本当はみんな認めてるのさ
意志のある背中 見送りながら
Respect
君ってすごいよね
何があっても動じない そのメンタル
君のことを好きになって
ずっと見てきた分
敵わないと知る
同じその場所は 天より高い
キャプテンという役回りは、嫌われ役を引き受ける立場でもある
多くを語らず、その背中でグループを導いてきた人
その姿を間近で見てきた“語り手”の視点は、まるでキャプテンを見送るメンバーのまなざしと重なる
秋元康の詞は、「君」と「僕」の物語であることが多い
けれど「My respect」の歌詞には「僕」が存在せず「君」しかいない
そこにあるのは対等な関係性ではない
あるのは「君」に対するリスペクトだからである
「My respect」はエールソングであり讃歌であり
一人のキャプテンへ贈られた、“最大限の敬意”なのではないか
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この曲は、これからも意味を変えながら歌い継がれていくだろう
だが少なくとも今は、梅澤美波というキャプテンに捧げるための楽曲のように思えてならない
その背中こそが「My respect」という言葉を
最も体現してきた存在なのだから。
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