昨日、兵庫県三田市で隔月で開催されている「はじまりの街 ~サブカルを軸にした居場所空間~」に参加させていただきました。
いつもはツイッターに感想を書くのですが、長くなったのでHPにアップしました。
主に現場から投稿したツイッターのまとめは「はじまりの街」の世話人、黒ひげ☆さんの投稿を合わせたかたちにさせていただきました。
合わせてご覧ください。(2023/2/4)
①黒ひげ☆さんのホスピタリティ
今回はBreakの集まりとして、「はじまりの街」が始まる前にイオンのフードコートに皆さまをお誘いしました。
いらしたのは、普段、Breakの対面やオンランの集まりでお会いする方だったり、「地域活動支援センター necoris(一般社団法人いきがいさがし、こもりむしの会)」によく顔をだしてらっしゃる皆さまでした(代表のペコさんがPRしてくださいました。ありがとうございます)。
わたくしめも、皆さまも概ね馴染がある同士でワイワイ。
「はじまりの街」は初めてか2回目というかたがほとんどでした。
出来上がった状態で本会を迎えた多数派の私たちに対して、本会からいらした少数派の常連のかたは端の方へ。
いつもと違うアウェイ感をおかんじになられているように見受けました。
そんな中、世話人の黒ひげ☆さんは、全体をみながら常連のかたに付いて動いてらっしゃいました。
これは一つのエピソードですが、場面ばめんで黒ひげ☆さんの配慮をかんじました。
話かたや物腰が柔らかく、全体を優しい雰囲気にしてくださっているようにもかんじました。
とても居心地よく過ごさせていただきました。
②ルールやプライバシーの扱い
わたくしめは、Breakのような、誰がいらっしゃるか分からない集まりにおいて、安全を確保するためにルールやプライバシーが大事だと考えますが、そこで課題にあがるのがガチガチとゆるゆるの間をどうとるかです。
こちらでは、ルールにおいては簡潔に並べる、プライバシーにおいては施設の求めに応じつつ完全に隠すというやり方を徹底されていました。
参考になりました。
詳しくは、ツイッターまとめをご覧ください。
③なぜ、アナログゲームなのか
「はじまりの街 」はアニメやゲームなどの話ができる居場所です。
名称は、RPGの本編が始まる前の説明に出てくる街、いわゆるはじまりの街が由来です。
サブカルといっても様々なので、得意なジャンルや作品名を名札に書くことで交流を促します。
と、すると、幾つも用意してくださったアナログゲームは何を意味するのでしょう?
黒ひげ☆さんがこの集まりを始められたのは3年ほど前、前身の活動からすれば10年ほどやってらっしゃいます。
プラモデルやサブカル本を置いたところで、話しやすいかといえば、そうとも限らなかったという経験をへて今の形になったそうです。
この柔軟性は会話においても見られます。
わたくしめは、ゲームの後に「ワンピース」の話を二人で楽しみましたが、黒ひげ☆さんは「サブカルは参加の動機付け。楽しく交流することが第一で、無理にそっちにもっていかなくてもいい」という風なことをおっしゃいました。
ゆるくお考えです。
ご自身はサブカルが好きというより、サブカルも好き。
美大で油画を学び、高校の先生として教えてらしたという経歴です。
※上の写真はプレイ中のボードゲーム「カタン」ですが、ご参加者が持参されたものです。
④バランスの上に建つ
隔月で2時間だけの開催は頻繁とは言えません。
一方で、18歳未満のお子さん向けの集まりも始められました。
親の集まりも開始。
どういう意図があるのでしょう?
黒ひげ☆さんの説明をきいた上で自分なりに解釈してみました。
まず最初に、黒ひげ☆さんがご自分の居場所を作りたいというお気持ちがあります。
そうするとお集まりいただけるように居心地のよい空間をどうやって作るか、ニーズに応じていくにはどうしたらいいのか、考えが外に広がっていきます。
一方で、ご自分がしんどくならないように運営するにはどうしたらいいのか、やりたいこととの兼ね合いをどう計るのか、内なる考えを無視するわけにはいきません。
黒ひげ☆さんには、ご自身の別の活動や、お仲間と一緒にやってらっしゃる活動があります。
「はじまりの街」はこのようなバランスの上に建っているのでしょう。
Breakが他の集まりを紹介する訳
ところで、わたくしめはなぜ、往復3,000円もする三田まで行ったのか?
今回は、西宮市の地域活動支援センター necoris(一般社団法人いきがいさがし、こもりむしの会)の代表ペコさんが、わたくしめも出させていただいたイベント「居場所のカタチ」において、黒ひげ☆さんを引き合わせてくださったことが直接のきっかけです。
他にこのような理由があります。
- そもそもBreakは、ツイッターで他のグループの集まりをご紹介する、世話人がひとりで行ってみる(招かれる)、皆さまをお誘いする、会同士でイベントを作るといったことを日常的にやらせていただいております。
官民の違いや規模は関係ありません。
どこか魅力がある、なにか安心感のある場をご紹介することは、Breakの一つの役割と思っております。 - Breakを選んでいいただけるのは光栄なことですが、Breakはほんの小さなことしか出来ません。
世話人のでがらしは何もとりえのないひきこもり当事者。
無力でいい加減でご希望にそえないことばかりです。
一方で、誰がどのような会を開いても合う合わないがあるでしょう。
よって、わたくしめは、Breakを改良するとともに、他を紹介することがご覧になる皆さま、参加いただいている皆さまからすれば利益があると考えます。 - アホアホわたくしめの勉強の機会とも思っております。鍛えていただいているのです。