2025年4月1日から規約を全面改訂します。
これはまだ案です。
まだ抜けていることがあるのですが、力尽きたので、とりあえずこんへんで筆を置きます。(2025/2/14)
改訂のポイント
Breakを立ち上げ、運営させいただいて6年半になります。
Breakを安全で楽しい場、発展性のある場にするにはどうしたらよいか、世話人は試行錯誤の結果、以下のようなことを学びました。
新しい規約は、こういった学びを織り込んだものです。
- 世話人がちょっとした問題行動や会話を、まぁいいかと受け流すと、後々問題になることが多いです。他のご参加者に我慢を強いることになります。
- 初めていらっしゃる方に対してであっても、早めの対応をとることで、問題のある方は居づらくならないし、他のご参加者のストレスを抑えられます。
- 世話人が粘り強く接しても、問題のある方の理解や行動変容はなかなか起こりません。
- 世話人は多忙で、時間的な余裕がほとんどなく、個別対応が難しくなって久しいです。今後も大きく変わらないと予想します。
- 世話人しか思い切って注意できる人がいません。他のご参加者にお願いするのは酷です。
- ご参加者同士の交流の促進(何かを一緒にする、友だちになる、お付き合いする)にはアクセルとブレーキが必要。その両方がBreakは弱い。
- 今後の発展は、世話人抜きでも気楽に問題なく集まりや事業をどう増やしていくか。それには、いまいらっしゃる方の中心層である「大人っぽい穏やかな性格の人」と同質性の高い方にもっとお集りいただき、その方々にとって居心地のよい場を作ることができるかにかかっていると考えます。
概要
- これまでの規約はなるだけ短く、読みやすく、最低限のことを簡潔に書いていました。
一方、改訂版は細かく規定しています。
これまで、口頭で申し上げてきたことや、明文化していないが運営上してきたことをなるだけ入れました。
そうとう長いが、この方がトラブルを減らせ、安全して来ていただけるのではないかと思って。 - 実のところ、一般常識だったり、だいたいのひきこもりが気にしていることをしないというだけの話です。
ただ、常識といっても、ひとによって想起することが違ったり、合うあわないというのがあると思います。
Breakにおいてはこうですとご提示しました。
いま、よくいらっしゃる方にとってはこれまで通りです。
参加対象
- 20歳~65歳ぐらいまでの、ひきこもりライト層(伴走者がいらない、常識的な言動ができる、福祉の制度外にいるような)。元ひきこもりでも構わない。当事者に限る。
- ひきこもりではないが生きづらさを抱えたひと。
参加条件
- 伴走者がいらない。
- 障がいや強いこだわりを理由にしない、常識的な言動ができること。
- この規約を読んで、納得した方のみ参加していただけます。
※手帳をもっているかどうかは関係ありません。
※何年ひきこもっているか(いたか)は関係ありません。
※身体障がいや知的障がいの方は想定しておりません。
※バリアフリーや食物アレルギー等には対応しておりません。
※外国人の方は日本語で意思疎通できる方を想定しています。
※参加=納得されたものとして接します。
Breakのひきこもりの定義
厚生労働者のひきこもりの定義と同じようなものとお考えください。
その中のライト層がBreakの想定対象者です。
- ひきこもり(社会的ひきこもり)とは、「なんらかの理由で、社会参加の機会に乏しく、家族以外の喋り相手があまりいない状態が半年以上つづいている。そのことを、よくないなと感じている人」。
- お家から出るのが困難な、いわゆるガチひきこもりであるかどうか、軽重には重きを置いていません。
また、何がきっかけで、ひきこもるようになったのかも問いません。 - 主婦や家事手伝いといった肩書きがあっても、実際はひきこもっている。
親や家族のケアで外出もままならない介護ひきこもり。
といったかたを含みます。
禁止行為
一覧
- 各種マナー違反。(詳細≫)
- プライバシーの侵害(ご本人の了承なしに名前を出す、見聞きしたことを他のかたに知らせる、不特定多数の人に公開する)。
- 撮影、録画、録音、公開(ご本人の了承なしに体の一部や声、持ち物を記録する。世話人の了承なしに対面やオンラインの集まりを記録する。それらをウェブ上にアップする)。
- 誹謗中傷、脅迫、嫌がらせ。虚言、妄言。
- 相手がわるくても、ネットで名指ししたり、におわすようなことを書く。
- セクハラ、ストーカー、あからさまなナンパ目的の参加。(詳細≫)
- 暴力を振るう。
- 宗教の勧誘。
- マルチ商法、ネットワークビジネス、違法行為などの勧誘や売買。
- そのほか、世話人が集まりの進行をさまたげる行為や、迷惑と判断した行為。
マナー違反の例
Breakにおいては一般的にアウトです。
ただし、相手との関係性や、時と場合によって問題にならないこともあります。
- 他言無用を破る
ここで聞いた話を安易にひとに漏らすようなかたがいると、悩みや辛いことなんてとても言えません。原則、聞いたことは自分の胸の内にしまっておいてください。 - 会話を独占する
聞かされるのはしんどいものです。会話の独占に限らず、一般的にしんどいと思わせる会話の仕方をされている方には、何が問題か、どうしていただきたいかを世話人が説明します。 - お茶菓子などを遠慮なくとる
分け合うのが大人のマナーです。もしかすると、それは少ないお小遣いの中から出してくださったものかもしれません。ありがとうの一言はおっしゃってください。 - 政治に関する発言
Breakは100人以上が集うグループです。それだけいれば自民党から公明党、共産党まで、右から左まで様々な考え方のかたがいらっしゃるはずです。特定の政党に投票を呼び掛けることはマナー違反です。ヘイトや差別、事実にもとづかない中傷発言はもちろんマナー違反です。
※ただし、Breakがお世話になっている政治家や所属政党については別です。 - 「なんでひきこもってるの?」「仕事は?」「結婚してるの?」といったデリカシーのない発言
ひきこもっている理由や、いまの生活、仕事や学校に関することをきかれることは、多くの当事者にとって戸惑いを覚えるものだと思います。ひとには言いたくなかったり、言えない事情があったり。考えてもよく分からなかったり、ひとことで言い表せないことだったりで。
自助会だからといって、腹を割って話す、悩みを語り合う場というものでもありません。相手次第というところがあるでしょうし、ましてや知り合って間もないようならなおさら。
ご自分は気にならない、ご自分の参考にしたいと望んでらっしゃるとしても慎重に。
なにをもってセクハラか
ニュアンス、状況、相手の受け取り方、相手との関係性など考慮すべことが多く、統一した基準をつくることはとても難しいです。
よって、こういったことがセクハラになる可能性があると羅列するぐらいしか出来ません。
- つきまとい(なるだけ隣に座ろうとする、同じグループに入ろうとする、一緒に帰ろうとする、執拗な誘い、あとをつける、独占的に会話しようとする、その人が参加しそうな会を狙って参加する、話しかける距離が近い、すぐ寄ってくる、「どこ行ってたの」「何してたの」といちいちきく、カラオケでデュエットを迫る、車に誘う、乗せて欲しいと頼む、SNSやメールの交換をせまる、しつこく返事を要求するなど)。
- 不適切な質問(答えづらい質問をする、個人情報を聞き出そうとする、パートナーのことについてきく、男性遍歴をきく、会話をつなげるために質問攻めにするなど)。
- 既婚者や、彼氏彼女持ちの方に対する好きですアピール。
- ボディータッチ。
- 女の、あるいは男の話ばかりする。
- シモネタや性的な話が多い。
- 外見や身体的特徴について発言する。
- 性的な冗談やからかい。
- 年齢、結婚、妊娠、子どもといったデリケートな話題にふれる。
- 若い時と同じようなノリで若い子にちょっかいを出す。
- 男性が女性にしか話しかけない。
- えんえんと一人(一組)の女性に対して話しかける。
- あの人にも、この人にも、可能性が小さい段階でメールのやりとりや交際を迫る。
- 親しくないのに馴れ馴れしい。
- 親しくもないのによくメールを送る。
- 上から目線。
- 下心が見えるような言動。
こんな人は向いていません
- マナーがわるい。
- 自分の話ばかりする。
- キレやすい。
- 権利意識が強い。
- 特別あつかいを要求する。
- やたらしきりたがる。
- 明らかに年上、年下の人に対して配慮がない。
- 女性とばかり話そうとしたり、アプローチが早いといった女性めあての男性。
- 攻撃性や威圧感がかんじられる。また、そういうタイプのヤンキー臭のする人。
- 他の自助会等で出入り禁止になった、注意を受けることが多い。
※Breakは常識的な言動ができることが参加条件。また、大人っぽい穏やかな性格の人が多い、スタッフは世話人1人ということから、このような傾向の方はBreakの雰囲気に合いません。他の方が居づらくなります。この6年間でわかったことです。
※このような傾向のある方はご注意ください。改めていただけない場合は出入り禁止の対象となります。
トラブル対応
- Breakでおこったことは、世話人の責任として対応します。
- ただし、問題をおこした方、被害者に対して、個別お話合いは3回までとします。というのも、スタッフが世話人1人で、大人のサークルでしかないBreakには民主的にやるにも限界があるからです。また、認知に問題のある方がこういう集まりにはいらっしゃるもので、いくら話し合っても解決に至らない場合があるからです。
- 被害者にはまず共感しますが、事実認定や評価をした結果、要求通りにさせていただく場合があれば、そうはいかない場合もあります。
- 問題をおこした方には、問題がある場合は注意~出禁まで申し上げます。出禁以外であれば、納得いかなくてもペナルティに即し、ルールを守っていただけるなら追い出したりはしません。
- 言いふらしたり、SNSなどネットにのせるのは問題がこじれる恐れがあるため、されたという方も、されたと言われた方もお止めください。
セクハラをうけたと思ったらご相談ください
- 世話人に直接、もしくはBreakに関わる誰か(ご参加者でも、職員さんでも)にお伝えください。
- セクハラをされたという方と、セクハラをしたという方を同席させて話をきくというようなことはしません。
- 言いふらしたり、SNSなどネットにのせるのは問題がこじれる恐れがあるため、されたという方も、されたと言われた方もお止めください。
- 通常は世話人が直接、事実確認を行い対処します。
協力者を求める場合もあります。
セクハラがあったと認定した場合は、それ相応の注意、警告、ペナルティーを課します。
出入り禁止
- 注意しても禁止行為を繰り返される方は他のご参加者の迷惑となるため、出入り禁止となります。
- きほん、対面、オンラインともに、連携先との集まりも含めて全ての集まりにご参加いただけません。
- 無期限(永久追放)になるか、期間限定になるかはそのとき次第ですが、2回目は無期限になるとお考えください。
- どなたが出禁になったか、集まりにおいて、あるいは常連の方むけのオンラン(一般には非公開)で、危険性といった理由で便宜上お名前を出す場合があります。
※精神や発達といった障がい、依存症、強いこだわり、薬の副作用といった健康上の理由での失敗は認められません。
※悪気がないから、好意があるから、悩んでいるから、正義感や倫理観からといって許されるというものでもありません。
※便宜上、出入り禁止にしないがなんらかの措置をとる場合があります。
記録や掲載における世話人の例外規定
- 世話人は、会の様子をHPやX等、Breakのコンテンツに載せるために、あるいは検討材料や資料にするために写真や動画の撮影、録音することがあります。
- そのさい、参加者の体の一部や声、持ち物や所在地等が記録されないように注意を払います。どうしても記録されてしまう場合は、そのかたに了承を得ます。
- HPやX等に載せるさいは、問題の箇所を切り取ったり、モザイクや塗りつぶすことで誰なのか、誰の持ち物なのか等、分からないようにします。
- 世話人が記録をお願いしたかたや、集まりを企画運営していただくかたなど記録していただくことが必要と思われるかたにも、同じように守っていただきます。
- また、例えば、よからぬ人やグループが入ってきたときに、勝手に撮影や録音をしてトラブルに備えることがあるもしれません。特に、オンラインの集まりを想定しています。
免責
- 当会は支援機関ではありません。世話人を含め専門家や有給の職員はいません。潤沢な活動資金があるわけではありません。各ご参加者から大金をいただいているわけではありません。当事者同士による手弁当の集まり、運営に過ぎません。やれることはしれています。それぞれのご事情や理由に合わせたきめ細かい対応はしかねます。
- 会の場以外での参加者間のトラブルには関知しません。しかし、場合によってはその限りではありません。
- LINEやメアドの交換は当人同士の責任においてしてください。相手が教えたとしても、自分も教えなければならない義務はありません。
改定
この規約の運用と改定は世話人が行います。
大きな変更があった場合は、HPやXでお知らせします。