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ちっちゃな、ひきこもりの自助会(奈良・大阪)

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就労準備支援事業って?

「就労準備支援事業」は、厚労省のひきこもり対象のプログラムです。
集いば いっぽ~」を開いている奈良県中和・吉野生活自立サポートセンターは全国にある実施団体のうちの一つです。


この文章は、Breakの世話人が書きました。
世話人自身は受けたことはありませんが、「集いば いっぽ~」の担当者から教わったこと、他の専門職から教わったこと、利用したことがある方の感想、一般的に言われること、世話人がふだん感じていることを織り交ぜて書きました。

この制度に詳しいのは、例えば、精神保健福祉士という国家資格を持っているひとです。
Breakの常連さんや、かかわりのある方の中には、元ひきこもりで、勉強してこの資格を取って就職されたが何人かいます。


さて、本題です。
いますぐ働くのはちょっと難しい、なんとかならないかなとお感じのかた。
例えば、なんらかの事情でひきこもっておりブランクが長い、不採用が続いて労働意欲を失っている、対人関係や就職に不安を抱えているような方に向けたものです。

働く前の段階にスポットを当てています。
働けない、働きづらい根っこのところのお手伝い。
働くための自信をつけていただくために、その方にあった知識の習得や訓練、情報提供をしましょうというものです。


運営団体によりますが、具体的にはこういったプログラムがあります。

  • 対人スキル、ストレス対策、履歴書の書き方、PCやビジネスソフトの使い方、身だしなみや電話対応などの社会人としてのノウハウやマナーといったことを学べる。
  • 職場見学、職業体験の機会がある。
  • 求人情報の提供がある。
  • レクリエーション、運動、おしゃべりを楽しむといった遊びを通じて心を軽くする機会がある。

一般的には、ガイド役がついて、既存のプログラムで合うものを受けてもらう、ないなら可能であればそのひとのために作ります。

最初にヒアリングがありますが、ここが大事です。
支援員さんやその団体の引き出しが多いか少ないかに関わらず、あまり何も言わないと、ごくごく一般的なプログラムを提案されがちです。
そうなった場合は、ご自分の気持ちや問題意識が伝わっていないので、何度もすり合わせをして、ご自分にとって役立つものにしていく工夫がいります。

ひきこもり等の理由については、根掘り葉掘りきかれることはありません
支援員さんは、内心、発達障害やメンタルに課題を抱えてらっしゃるかもしれないと思っても、ご本人が言い出さないうちは口にはしません(手帳の有無といったことや病歴はきいても、ご本人がないというならその線でいくことになります)。

きかれないことは安心かもしれませんが、理由や病気や、不得意なことをおっしゃれば、その解消や減少につながる支援を受けやすくなるかもしれません。
言えるなら言ったほうが、たぶん有利です。

しょうもないと言われかねないようなことでも、ご本人が苦しんでいるなら正当な理由です。

このヒアリングや、プログラムを通して、自分でも気づかなかった長所短所を探す機会になるかもしません。


全国の自治体や、自治体から委託された団体が行っています。
奈良県で15か所、大阪府で50か所ほどです。

医師の診断書はいりません。
精神障害者手帳のあるなしは関係ありません。

期間は1年、最大2年。
途中で1回、お休みを挟むことができます。
たいてい無料。

よく似た名前のものがあります。
就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型、B型)は、障がいや病気のあるかた向けです。
就労準備支援事業は、これといって病気や障害がない方を対象としています。
障害福祉サービスかどうかの違いです。
とはいえ、就労準備支援事業は手帳を持っていても、対象外ということはありません。
障がいや病気のある方も、その程度や受け入れ態勢などから一律には決まっていません。
事業者や自治体によります。
ただ、就労移行支援事業や、就労継続支援事業を利用している方は同時に利用することはできないという仕組みです。


「就労準備支援事業」は、スタンスとしては、ケツを叩かれるのではなく、寄り添う伴走型支援です。
これは、ひきこもり等は怠けているわけではない、そのひとにとって切実な理由があって抜け出せないという理解が進んだからだと思います。

サポステと比べると、あっちはもっと働く意志があって、働けそうなひと向け。
こっちは、もっと曖昧で、不調のひと向けです。
ゆるいです。
でも、いろいろ抱えてらっしゃるので、この集まりもなかなか行けない、辞めてしまう方も少なくないようです。

どうなりたいか、就労に向けたものとはいえ、働き方はさまざまであってよいはずです。
現実的にフルタイムで一般就労は難しいと思うようになればどうするか。
それも一緒に考えてもらえます。


ひきこもりは状態なので理由はさまざま。
プログラムのどれにも有益性がない、レベルや方向性や考え方が違うと思われる方は少なくないでしょう。
一方で、ぴったり当てはまる、部分的に使えそうと期待を持たれる方もいらっしゃるでしょう。


大学・大学院のような、高度な知識の提供や、活動の機会を与えれることは、一般的にはないようです。
また、臨床心理士が対応するような、難しい問題を抱えてらっしゃる場合はこのプログラム向きではないはないです。
臨床心理士や大学の先生が講師陣に加わっていても、そういう点ではプログラムとして専門性に欠けるところがあります。


相性や、自分が求めているもとの差をお感じになるかもしれません。
出口戦略が難しく、効果もひとによります。
相談にのってもらった、がんばってやったが思うような自分になれなかったということは少なくありません。

事業を展開する側は手探りです。
一人ひとり違うので、どうしたらよいのか、何が正解かはなかなか分かりません。
また、出来ることと、出来ないことがあります。

よって、過度の期待はできませんが、自分一人ではなんともならない状況とお感じならば、目を向けてみるのはよいことかもしれません。


参考サイト
生活困窮者就労支援とは?就労準備支援事業についても解説!|gooddoマガジン
就労準備支援事業の手引き(PDF)|厚生労働省
就労準備支援事業|困窮者支援情報共有サイト

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