この文章は、2018年秋、Breakの立ち上げのさいに書いたものです。
代表のおいなりさんにご覧いただきつつ。
なお、『お昼です!』は、2020年の冬から活動を休止しています。
いきさつ
ひきこもり経験者の自助会『お昼です!』は、「ひきこもりからの回復(社会復帰)をめざす人の集まり」として2013年、奈良県北部で立ち上がりました。
でも、参加者の希望を取り入れていくうちに、次第に雑談のための居場所へと変わっていきました。
誰かの役に立っているのだから、別にいっかという気もするのですが、それでは運営者(設立者)のおもいが満たされなくね?
HPに書いてあることと実際が違っているし…。
そこで、当時、お昼です!のサポートメンバーの一人であった、Breakの世話人が中心となり会の在り方を再検討しました。
結果、お昼です!は、元のコンセプトを貫くものへとリニューアル。
別に、Breakを作ることになりました。
Breakは、雑談のための居場所を引き継ぎました。
加えて、独自に社会的ニーズを取り込みます(しれてますが)。
両者はけっこう違います。
でも、話の流れで、同じようなことを、同じように喋っていたり、やっていたりするかもしれません。
どっちがいいかは好みだし、どっちもダメかもしれません。
あんまり期待しないで、どっちにもヒョッコリ来てもらえると嬉しいです。
ちがい
お昼です!
- ひきこもりからの回復(社会復帰)をめざす人の集まり。
- 現状維持の人のための居場所ではない。
- テーマトーク中心。
- 具体的ですぐに使える話や近況をはなす。
- 社会批判、社会批評よりも自分が行動することが第一。
- 回復したら、場を卒業するのが望ましい。
- 単数企画、月一回の開催。
- 参加費無料。おやつあり。
- 2013年5月設立。
発想:
似た者同士の、具体的で前向きな話や失敗談は、回復をめざす上でお互いに役立つに違いない。
勉強や就職などの大きな行動にすぐに繋がらなくても、それに向けての小さな行動に繋がる。
運営者:
30代半ばの男性。元不登校・元ひきこもりの自分の成功体験をベースに運営。
Break
- ひきこもり、元ひきこもり、ひきこもりがちな人。また、人間関係などで緊張・不安をかんじやすい、人と話すのが苦手な人などの集まり。
- 気楽な居場所。
- 雑談中心。
- 面白いだけ、なんとなく言ってみただけ。そういうものこそ価値がある。
- 雑談に社会批判、社会批評はつきもの。自分を棚に上げてもOK。
- ひきこもるのは体質や環境かもしれない。会が存続する限り好きなときに利用してもらえれば。
- 複数企画、月に何回も開催。
- 参加費一部有料。おやつは各自持参。
- 2018年9月設立。
発想:
ひきこもりは状態であって原因はさまざま。
違い過ぎて、ひとの話を聞いてもあまり役立たないだろう。
そもそも、回復をめざすというようなことではないかたもいる。
しかし、息抜きに話せる場があったり、気兼ねなく悩みや問題をはなせる相手がいれば、焦りや気分の落ち込みや孤独感は多少なりともいやされる。
そのことは精神衛生上とても重要だ。
世話人:
アラフィフ男。ひきこもっていたり、そうじゃなかったり。
不登校ではなかった。
回復より、ライフスタイルやオルタナティブというほうがピンとくる。
おなじ
当事者限定の、主におしゃべりをする集まり。
奈良県内で開催している。
専門家がいて何か手助けする団体ではない。
任意団体で、公的な補助金をもらっていない。
参加費は無料か低く抑えられている。
会員制ではなく出入り自由。
合わないなら、他の自助会や社会資源を活用することを推奨している。