(written by 昼まで寝太郎)
パソコンやスマホ、オーディオ、ゲーム等々、何かしらの機器類にハマるタイミングがある。しばらくそれで集中的に遊ぶ時期が続き、そのうち熱が冷めていき(ゼロになるわけではないけど)、また別のもので遊びだす。
そんな自分のトレンドがまたやってきた!今回興味を持ったのは「プロジェクター」。大画面で映像を投影できるあれだ。
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今自分の部屋にある一番大きな映像が見られる機器は、パソコンのモニターで27インチ。パソコンのモニターにしてはそこそこ大きな方だと思うけど、これに向き合って約2時間映画に集中するのは自分的にはしんどく、ほとんど映画は見ていない。
なんとなく寒い時期の娯楽として映画など堪能したいなという気持ちが湧きつつあったものの、50インチ60インチなどという巨大なテレビを置くような部屋の余裕もお金の余裕もない。
そんなところから出てきたのがプロジェクターという選択肢。
しかし、当初、プロジェクター=ホームシアター=お金持ちの趣味、みたいな単純なイメージしか持っていなかったので、きっとお金がかかるんだろうな~…とテンションは低めだった。
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まぁ、知識が何もないのでとにかく色々学ばなければ始まらないということで、ネットで情報収集を開始してみると、中古であれば日本メーカーの一昔前の機種がそれほど高くない値段であったり、Amazonでは中国メーカーの製品(以下中華プロジェクター)がえらく盛り上がっているということがわかり、総額2万円程度でもなんとかなりはしそうな感じがしてきた。
貧乏予算でもチャレンジは可能そうだったので、このあたりからさらに情報収集を加速させていった。
それとともに、最近では全くやらなくなっていたゲーム機器・ソフト、機種変更前のスマホ、サブ機のタブレットなどをメルカリやヤフオクで売りさばき、次なる資金とすることにする。
こうした電子機器類のいいところは、自分がハマった時期に無駄に何台も集めてしまったりしていても、問題なく動く状態であれば、意外なほどまたすぐに売れたりするところだ。今回も3週間ほどで出品した全てが売れ、諸費用除き手元には2万円少々が入ってきた。
新たな持ち出しを軽減させられるので、試してみてハマれなかった場合にもダメージが少ない。
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自分の知識も増え、予算内で買える機種も大体見えてきたので、さっそくわりと安く売られていた1台を購入してみた。
2013年12月発売らしいエプソンのeb-935wというビジネスプロジェクターで、あまり使用された形跡がない感じながら12500円(送料込)。
まず予算が低いので、その時ちょうど中古市場に出ているものから選ばざるをえないのだけど、日本メーカーのものは発売時の定価が数十万円というものもザラで、業務での使用を想定されたしっかりとした作り、機能性も高いため、初心者が最初に手を出しても安心だろうということでこれにしてみた。
この時点で他に購入したものは、PCとつなぐHDMIケーブル1本(約1500円)だけ。
この機種は本体に16ワットという大きめのスピーカーが内蔵されているし、もしその音質がいまいちだった場合でも、外部スピーカーやケーブルは手持ちに余っているものがあったからだ。
あと、投影先のスクリーンについては、一旦、壁の余白か、部屋の窓に長年かかったままの遮光ロールカーテンに映してみてから考えることにした。
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ブツが揃い、セッティングを整えて実際に投影してみた結果がこちら!
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(※投影サンプル画像の映像ソースは「THE FIRST TAKE」、「星野源」の公式YouTubeチャンネルより)
「や、やべぇほど映るやないかい・・(汗)」
このサイズで大体横幅160cm×縦幅90cm程度。75インチに少し足りないくらい。
7畳ほどの狭い部屋なので、臨場感がパソコンモニターなんて比ではない大迫力!
部屋の照明を少しつけている状態でも、かなり明るく映る。
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実際に投影してみるまでは正直ちょっとなめていた。
自分の過去の記憶の中に、学校や会社で見た、なんとなくかすんだような映像が残っていたのと、今の時代、普段からパソコンやスマホの高精細な映像に慣れてしまっているので、こんな程度の(安い)機材ではたいしたもん映らんやろうなぁと、そこまで期待はしていなかったから。
上記の映像はフルHD1080P画質のものを圧縮投影(このプロジェクター自体の持っているリアル解像度は1280×800で、フルHD解像度では投影できないため)したものだが、視聴するには十分。
しかも、専用スクリーンでもなく白色でもない(グレーの薄汚れた)ロールカーテンに。
もしちゃんとしたスクリーンにならどんだけ映るねん!!と胸が踊った。
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さて、この想像以上の成果に私のテンションは爆上がり、YouTubeの動画や手持ちのライブ映像などをしばらく映しまくって楽しんだのだが、言ってしまえば、チャレンジの部分はあっさり成功(完成)してしまったかに思えたので、遊びとしては一抹の物足りなさも感じていた。
ということで、私の思考は「この機材でこんなにもきれいに映るのなら、もっと激安でもいけるんじゃないのか?」という方向へ向かうのであった。
そして、あっさり成功したかに思えた今回の話にも実は大きな大きな落とし穴があったことが後に判明することになる。激安ホームシアターの道はそこまで甘いものではなかったのだ!
後編へ続く
このコラムは、昼まで寝太郎さんよりご寄稿いただきました。
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