ひきこもりで貯金も資産もなくて、働いてなかったりすると。
たいてい、親に小遣いをもらうことになると思います。
僕がそうなんですけど。
ないときは、少しずつもらっています。
いい歳したおっさんが、ほんまに。
毎回まいかい、とても言いにくいです(;´Д`)
ほんまに情けないし、申し訳ない気持ちになります。
何でそんなにいるの?
なんで、そんなにいるのだと訊かれるときがあります。
そ、それは自分でもそう思うんですが…。
でも、レシートをみつつ、よくよく考えても、たいてい必要最低限しか使ってないんですよね。
交通費がけっこうな足かせ
一度、小遣い帳を付けてみたことがあります。
もっと切り詰められないか、まずは一番に何にかかっているのか知りたくて。
それで分かったのが、自分にとって大きいのは交通費と交際費。
交通費は、関所で自動的にさっぴかれるような感じで、ぽーんと消えていきます。
財布に5千円あっても、ちょっと都心まで出ると往復1,000円弱かかってしまう。
僕にとっては5千円は大金です。
その2割近くがですよ、たまったもんじゃない。
しかし、そのことに親は気づきません。
言ったところで、実感をもってもらえません。
小遣いの額、交通手段、行動範囲が違うから。
ただ、これは理由として主張しやすいところがあります。
伝わらなくても、要求としてはまだ正当性がありそうなんで。
(ここにメスを入れようと、5キロ、10キロと走っていたときがあります。
でも、あまりの不効率さに気持ちが萎えてしまいました。)
カフェ代をもったいないと思うか、思わないか
主張しにくいのが交際費。
といっても、デートにどこかに行くわけではなくて。
誰かと喋ったりする場のコスト。
うちのママンは、用が済んだらさっさと帰るようなメンタリティの人です。
普段から、コーヒー紅茶にお金を払うなんてもったいないと言っています。
何でも高い高いが口癖で、喫茶店はその最たるもの。
ムダに思えてしょうがないようです。
しかし、僕としては喫茶店こそがとても重要なんです。
息抜きに雑談したいから。
でも、そこ以外でどこで話せばいいのよ。
公園?たまにはいいかもしれません。
でも、もし雨が降っていたら、蚊が多かったら、寒かったら。
食事は我慢できても、ゆっくり話すのにどうやって我慢すればいいのやら。
たいてい都合よくそのへんにないし。
僕がよくても相手がいることだし。
このへんは、話して分かるようなもんではないです。
何に対して価値がある、もったいないと感じるか、心の財布の問題だから。
社会人はつらい
学生さんはいいなぁ。
例えば、大学生ならキャンパスは物価が安いし、いくらでも喋る場があります。
遅くまでいられるでしょうし。
たいていはそんなに持ってなくて、なるだけ安くという方向にいきやすいはず。
社会人は、そういうわけにいきません。
喫茶店ぐらいしかありません。
しかも、ちょっと話すのに、300円、400円なんてどうってことないという金銭感覚の人が少なくなくて。
そりゃ、フルタイムでしっかり稼いでいればね。
僕はそういう人と会うのを躊躇します。
わりあい常識人なんで、出せないとも、おごってくれとも簡単には言い出せなくてしんどい気分になるんで。
これでデフレじゃなかったら
こういうご身分だから、つくづくデフレをありがたく思います。
まずはインフレにして、それから賃金を上げてという経済対策は、働いている人には有効でも、ひきこもっているうちは恩恵にはあやかれません。
こんなひきこもり支援があったらな
ひきこもりは状態であって、理由は個々人バラバラ。
だから、ニーズもバラバラ。
だけど、なんとなく、ひきこもり=こんなかんじという先入観があるのか、支援と言われるものはそれほどバラエティーには富まないように思います。
僕個人でいえば、人に会うコストを下げてもらえれば助かるのに。
すなわち、交通費とカフェ代の支給。
もちろん、それが難しいのは分かるし、僕だって言ってるだけで申請しようとはなかなか思えません。
激しい葛藤をともない、惨めな自分と向き合うことになるだろうから。