『KHJ全国ひきこもり家族会連合会』さんから、お便りをいただきました。
ひきこもりの対話集会をやるのでと。
追記:もう10日も前のことなんですが、2月9日(土)の、KHJ全国ひきこもり家族会連合会「ひきこもり つながる・かんがえる対話交流会 in 南大阪」に申し込んだところ、参加OKのお返事をいただきました。
参加されるかた、参加予定のかた、よろしくお願いします。(1/20)
大阪、奈良で「つな・かん」
2019年2月9日(土)に大阪府泉大津市にて、また3月10日(日)に奈良市にて、「ひきこもり つながる かんがえる 対話交流会」という催しがあります。
http://taiwa6.wixsite.com/khj-taiwa
通称「つな・かん」と呼ばれており、2016年にはじめてこれまでに全国29ヶ所で開催。
今回、初めて大阪と奈良で。
一言でいえば、ひきこもり当事者や経験者、家族、支援者、一般のかたが肩書きなしのフラットな立場で対話するというもの。
目標は、この対話を通して、新しいアイデアに共鳴した人同士がつながりを育み、アクションを模索していくことです。
※KHJ全国ひきこもり家族会連合会
このNPO法人は、おそらく日本最大のひきこもり関連の全国組織で、家族と当事者に向けた各種の集会やサポート事業を行う一方、政策提言や調査研究を行っています。
庵と似てる?
僕は参加したことがないので、実際、どんな風にやってはるんだろうと特設サイトを見てみました。
新聞の掲載記事が沢山のせてあります。
http://taiwa6.wixsite.com/khj-taiwa/blog
それらによると、ひきこもりアルアル的なテーマをいくつか(あるいは7つ、8つ)選んで、テーブルに分かれて話し合うというもののようです。
ん?
東京の『ひきこもりフューチャーセッション庵 -IORI-』さんに似てないかと思いきや、チラシの下の方に、庵の運営スタッフさんが協力していると書いてあります。
なるほど、なるほど。
先着申し込み順
参加するには申し込みせねば。
大阪は先着50名。
参加費千円ですが、ありがたいことに、ひきこもり当事者・経験者は無料です。
※奈良は、今日現在、まだ詳細がアップされていません。
Breakの世話人であるわたくしめは、どちらか(あるいは両方)に参加させていただこうと思います。
自分自身の課題に対してと、Breakのよりよい運営のために。
対話はイマドキの手法
さて、ここからは、僕の想像です。
なぜ、こういう対話が必要なのかといえば、おそらく、これまでのひきこもり支援や対策というのは、多くのケースで現状打開なり生活の質向上にはなかなか至らず、もしやポイントがずれているのではないかという問題意識があるのだと思います。
かつては、ひきこもり支援=就労支援みたいな感じだったと思いますが、今ではそういう単純な話ではうまくいかないという共通認識が、この問題に長くかかわっている人たちの間で概ね共有されているでしょう。
しかし、それでは一体なにが必要なのかといえば、当事者でさえ分からなかったりします。
長期化すればするほど、こじれてきて、なにがなにやら。
それに、とりあえず話し相手なり、居場所なりを見つけて、ひきこもる状態から脱したとしても、そこから先を考えると、どうしても原因に注目せざるをえません。
そうすると、Aさんに有効な手段が、Bさんにはまったく効かず、それ以上、なかなか進展しないということが当たり前におこります。
いずれにしても、こうすれば一件落着というような特効薬はありません。
そこで、みんなで気楽に話し合ってみたらどうだろうと。
例えば、ワールド・カフェなんか、そうですが(amazonに繋がりますが、アフィリエイトリンクではありません)。
会社の業務改善や、行政の街づくりなどにおいて、コンサルタントに一任するのではなく、関係者一同による対話によって問題を解決・改善していく手法はイマドキです。
「つな・かん」は、このひきこもり版ではないでしょうか。
だとしたら、この対話において、大事なポイントが幾つかあります。
- 敵対するのではなく、協力し合える関係をめざす。
- 互いに相手が抱える事情に共感しあい、擦り合わせを行う。
- 個別に閉じて考えるのではなく、横断的に突き合わせて考える。
- 結論や対策を無理に求めようとしない。
- 前例に囚われない。
- 思い付き、言いっぱなしOK。
といったところでしょうか。
※家族間の対話の重要性については、NHKのこのページが分かりやすいかと。