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【寄稿】アイドルに(少し)救われている

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written by 昼まで寝太郎

過去、アイドルや女優、タレントの"ファン"になったという感覚を持った記憶がない。テレビや雑誌などで見かけない日はなく、可愛いとかきれいだなーとはもちろんごく普通に思うのだけど、自分のまわりのリアルな世界とは全くかけ離れた、遠い遠い場所にいる人たちだと思うと、さして何かそれ以上の特別な感情を持つことはなかった。
外見はよくても、様々な編集・フィルタを通った上での情報を見ているわけで、本当の中身がどんな人なのかもわからずに好きとかある? などと変に冷めた考えでいた。

若い頃は、今よりはるかに理屈っぽい考え方をしていた気がするし、現在ほどコンテンツが多様化していなかったこともあって、自分から熱意を持って近づいていかなければ、触れる機会自体も少なかったように思う。

そんな状況が変わってきたのは、やはりネットが普及し、AKBというアイドルが出てきたあたりからかもしれないし、自分も年齢を重ねて、物事の裏側や様々な側面にも考えが及ぶようになってきたからかもしれない。

社会に出て、色々と辛い状況なども経験する中で、ふと耳にしたアイドルの歌に「意外といいこと言ってるな」と思ったり、たまに歌唱力がめちゃくちゃ高い人がいることに驚かされたり。
いくら可愛いく生まれたとはいえ、全国から選抜された"可愛い"が集結し、人気の差があからさまに可視化されてしまったりする過酷な競争世界において、笑顔を見せて頑張っている。そんなところに単純に尊敬の念を覚えたりするようにもなった。

ある時、仕事か何かでたまたま訪れていた場所で、AKBの派生ユニットの握手イベントが行われていた。メンバーは、高橋みなみ・小嶋陽菜・峯岸みなみという、今思えば、初期のビッグネームだったのだが、まだ全盛期ではなかったのか、おまけのイベント程度のものだったのか、そこまで人が殺到している感じでもなかった。
記憶がもうかなり曖昧なので正確ではないかもしれないが、その場で1000円少々のシングルCDを購入しても握手ができるということだった気がする。
ミーハー気分で試しに並んでみたところ、たぶん、20分か30分待った程度で、3人全員と握手させてもらえた。まぁ、テレビで見る通りの、それなりの可愛さの女の子たちだなという印象が残ったくらいで、それをきっかけにどんどんハマっていった!みたいな劇的な展開はなく、現在に至るまで、リアルアイドルを目の前で見たり握手したことは、その時以外にはまだない。

そんなかすかなアイドルとの接点があったりしつつも、当時は朝から深夜まで仕事中心の生活で時間もなく、興味の度合いは特に変わりもせずに過ぎていくのであるが、数年前に、大きなストレスを抱え、仕事を辞め、経験したことのないうつ状態に陥ってしまった頃より、ちょっと助けられたりすることになる。

当時はひとり暮らしをしており、周辺の人間関係もほとんどそれまでの仕事つながりの人たちで占められているような状況だった。
仕事を辞め、ひどいうつ状態に陥り、人と接触する機会は激減した。スーパーくらいには行かないと死んでしまうため、家にずっとひきこもっているわけではなかったが、そこで出会う人たちとは特に会話をする必要もないため、人との会話が自分の生活から消失した。そして、精神状態の低下とも相まって、日常の中で笑うということもなくなっていった。

生きる気力を失っており、自分のことを聞かれるのも嫌で人に会うのは億劫だったが、"しゃべる"ということができない日々が続くのもまたかなりの苦痛であった。

ほとんど自宅にいることもあり、ネットをする時間が増えた。テレビを長時間見るのは、そもそも興味のある番組が少なく、集中力も持たないが、短時間の動画や、いくらでもスキップしたり、見るものを変えていけるネットのコンテンツは楽だった。
動画サイトには、著作権法的にはアウトなんだろうけど、テレビやラジオのコンテンツもアップされており、アイドルが出演しているものもたくさんあって、勝手に"おすすめ動画"として出てくることがあった。

最近のトップアイドルは頑張っている(ように見える)。頑張って成長していく過程を見せる演出により、応援したくなる気持ちを煽って売っていく戦略、ということはわかっていても、多分、自分よりは何十倍、何百倍も努力し、生きているように感じる。
お金というものが発生すれば、素人気分ではいられない。プロの"仕事"を要求される。人気が出て露出が増えると、ファンだけでなく、わざわざ嫌な言葉を投げつけてきたり、常軌を逸した行動をしてくる人間も現れる。
一般庶民にはわからない大きな悩みや不安もあるだろう。

「こんなに若い子が頑張っているのに、おれときたらなんて・・・」
まぁ、そこまで飛躍した自己嫌悪に傾いてしまうほど冷静さを失ってはいなかったので、一生懸命な姿を見て、只々素直に感心したり、あたたかい気持ちになったりしていた。

そんなこんなで、アイドルの出ているコンテンツを見ることが増えていった。
相変わらず、リアルな生活上で人と会話する接点はほとんど失ったままだったが、部屋に流れる楽しそうな声に、少しは気が紛れた。
よく見るようになったのは、王道の某坂道グループ(ぼかす必要もなさそうだが)。テレビで冠番組も持っており、そのMCを好きなお笑い芸人が務めていたこともあって、見ている時に不意に笑ってしまうことがあった。アイドルたちも富士山に登らされたり、不慣れな企画に挑戦させられながらも健気に頑張っている。絶望の心境で毎日を過ごしているのに、笑えた。久しぶりに笑った気がした。

楽しいこと、笑うこと、欲望が何一つない生活は辛い。生きている必要性をどんどん疑うようになってしまう。ゼロなのか、たった1つ小さなことでもあるのかで大きく違う。

それ以来、現在も見ている。楽しみの一つになっていると言ってもいいほどに。メンバーの名前もすっかり覚えてしまった 笑

時が経ち、人ともまた少しずつは会うようになり、浮き沈みはあるものの、かなり精神状態は回復しているように感じる。
新たな人や場所との出会いが大きな助けになってくれているように思う。そして、アイドルにも(少し)救われている。
応援しているのか応援されているのか、わからない。どちらの面もあるのだろう。「人を救うことはできない、人は勝手に救われていく」、誰かがそんなことを言っていた。

いつかまた仕事ができるようになったら、その時は課金して恩返しすることにしようか。まずは、そんなごくごく小さなことを目的にして生きてみてもいいかもしれない。

www.break.nara.jp

このコラムは、昼まで寝太郎さんよりご寄稿いただきました。

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