ひきこもりなど、生きづらさを抱えているが、制度のはざまにいるようなかたの利用を想定。
奈良市社会福祉協議会のもと、奈良市界隈で居場所づくりをしている6つの団体が交代で集まりを開いています。
Breakもその一つです。
ねどこ公式ページ
奈良市社会福祉協議会の中に「ねどこ」の紹介ページがあります。
あわせてご覧ください。
定期的な集まり
くじらの会(仮)
毎週火曜日
14:00~16:00
実施団体:NPO法人 ふぁーちぇ
3つのB型作業所をはじめ各種事業を通して、精神障害、発達障害のかたを対象に仕事や生活のサポートを行ってらっしゃる「ふぁーちぇ」さん。
ねどこで目指すは、何もしなくてもよい場所、グループでも一人でも無理せず利用できる居場所。
だらだらする、ゲームをしてみる、音楽を奏でてみる、散歩に行くなどその時そのときでなんとなくでやっている感じだそうです。
「(仮)」は、このサロンに完成形はなく、変化し続ける場所であることを意味しています。
無料で提供されるコーヒーは自家焙煎したもの。
「ぽらりす Coffee」として、奈良西警察署の近くにある作業所「ぽらりす」で販売中。
女性を含む4人の精神保健福祉士が持ち回りで常駐。
毎回の参加者は、スタッフ5人ぐらい(役割をもった参加者4人、精神保健福祉士1人)と、遊びにいらしたかた数人~5人ぐらいというかんじ。
Breakや、あなたのまんまにご参加の方も交えて。
中心層は20代~50代と広いのですが、女性参加者が少ないのが課題。
年齢不問(未成年でも構いません)。
ご家族の参加もあり。
事前予約不要、出入り自由、参加無料。
ひとをダメにするソファがある居場所でごろごろごろ
毎月2回・曜日を固定せずその月次第
12:00~17:00
実施団体:Break
Breakは、ひきこもりライト層と、ひきこもってはいないがコミュニケーションでしんどい人の集まりです。詳細≫
ひきこもりは、元でも、ときどきでも構いません。
20歳~65歳ぐらいまでの当事者対象で、運営も世話人を含めて当事者の自助会。
難しいことはさておき、ここでのんび~~~りだらだらしたり、ゲームしたり、おしゃべりします。
ごろっと寝転んでマンガを読んだり、そのまま寝てしまっても構いません。
Breakの、ごろごろする他の集まりと同じかんじ。
たいてい富雄駅前の公民館で18:00前~21:00まで二次会。
卓球をすることも。
17:00からの二次会も含めて毎回10人前後、多いときは20人。
30代半ば~50代前半の方が多いです。
常連の方と、初めての方や日の浅い方が混じります。
日によりますが、女性参加者が少ないので、そこが課題。
運営は50代前半の男、アホアホでがらし。
お住まいは奈良県の方が多いのですが、Breakの他の集まり同様、他府県にまたがります。
事前予約不要、出入り自由、参加無料。
年間を通して、月2回のペースでと思っています(あずさんの「オープン当事者研究会」を一緒にやらせていただいているので3回とも言えます)。
開催日は曜日を固定せずその月次第です。
Breakは各所で集まっており、コラボレーションも多く、固定しづらいため。
また、二次会の公民館を特別に使わせていただくため、その兼ね合いもあります。
6月からは、第4土曜の地域食堂「もりもりキッチン」と合わせるかたちで組んでいます。
ソファーの部屋
毎月第1土曜
13:30~15:30
実施団体:まんまの会
皆さん、こんにちは。
ソファーの部屋は「まんまの会」のメンバー(30~70代)で運営しています。
月に1回の活動なので、なかなかタイミングが合わないかもしれませんが、もし「ちょっとのぞいてみようかな」と思われたら、ぜひ遊びに来てください。
話をしたい人、ただ居場所がほしい人、何をするでもなくそこに居るだけでも。
いつ来てもいつ帰っても大丈夫です。
💛 年齢・性別・お住まい:どなたでも大歓迎です
💛 参加費:必要ありません
💛 活動:普段はお茶とお菓子を用意して、おしゃべりしています
時々は面白いイベントもしようと考えています(編み物、ちょこっと園芸、コラージュ、色塗り、パーソナルカラー診断等々)。 「こんなことやってくれたら行きたいな」というものがあればぜひ教えてくださいね。
「ソファーの部屋」は特徴がないことが特徴だと思っています。
一緒にもっともっと居心地のいい場所にしていきたいと思います。
皆さんと会えるのを楽しみにしています。
📷右端と中央の、顔が映っているお二人は職員さんです。映っている皆さん全員に撮影、掲載の了承済み。
まんまの会
「ひきこもりサポーター養成講座」修了生有志による団体。
メンバーは、民生委員、就労支援員、福祉事業所の代表、弁護士、主婦、学生、ひきこもりのご家族、元ひきこもりのご本人など、奈良市界隈にお住まいの方で、全員がこの講座を受けてらっしゃいます。
「ひきこもりサポーター養成講座」は、奈良市社会福祉協議会とハートハースさんとの共催や、奈良市主催で、これまでに3回開催されました。
ひきこもりの方との接し方など、研究者や実務家から複数回にわたって学びます。
初回のみ前日までに鳥見ふらっとにご連絡ください(土日祝を除く9時~17時)
「どんなところだろう」「どんな人がいるのだろう」と、もっといろいろ知りたいという方もお電話ください。
オープン当事者研究会
毎月第2木曜日
13:30~15:30
実施団体:NPO法人 あず
「あず」さんの事業所で、約10年で360回以上にわたり開催されてきた当事者研究会を、ねどこでも。
自分の助け方を知るための、和気あいあいとしたワークショップ。
自分はどうしてこんな苦労をしているのか、どうやったら苦労の循環から抜け出せるのか、その場に集まった皆さまと共に知恵を出し合って研究します。
専門家、ベテラン、初心者の分け隔てナシ。
というのが、当事者研究ですが。
「ねどこ」では、自分のことは話しにくいという方が多いため、2024年1月からテーマトーク的な進め方をしています。
毎回、あらかじめテーマを立てて、みんなで話します。
自分のことを会話の中に入れても、入れなくても構いません。
一般論でも、ひとから聞いた話でもOK。
あずさんは、奈良市において、精神障害のある方のための多機能型事業所、グループホーム、ショートステイ、パン屋といった福祉事業を展開されています。
事業所での当事者研究は病気に関することが比較的多いようですが、「ねどこ」ではいろんなタイプの方が参加されるため、誰もが入っていきやすいようなテーマを選びます。
きのこの部屋
5/13(月)と、6月~3月の第2土曜日
13:00~16:00
実施団体:一般社団法人いつか‐なら‐まち 訪問看護ステーション CoCo+(ココプラス)
※8月、1月はお休み
普段は、こころのケアを必要とされているかたの訪問看護に取り組んでらっしゃる、CoCo+さんの集まり。
手作業をしながら交流したり、ゆっくり過ごします。
運営は女性2人が基本。
ちょっとした手芸やアートの道具や本をご用意。
手作業はしても、しなくても構いません。
他の集まりとは、雰囲気がちょっと違うかんじ。
年齢不問(未成年でも構いません)。
事前予約不要、出入り自由、参加無料。
「手作業をしたり、ゆっくり過ごせる、交流もできる、そんな場を開いています。良かったら遊びに来てみませんか。持ち物は、ここに来てみようかなという気持ち。その他、取り組みたい事があればそれをお持ちください。」
あなたのまんま
毎月第2金曜、第4木曜
10:00~14:00
実施団体:ハートハース
「まんま」で月2回開催されている、ひきこもりの集まり「あなたのまんま」。
初参加で馴染めない、大勢が苦手という方などを想定して、同日同時間にこちらも開けてらっしゃいます。
ゆっくたりとした雰囲気で話ができます。
スタッフの方に話を聞いていただけます。
その他、不定期でまったく別の使い方をすることも。
ハートハースさんは、奈良YMCA内のボランティア団体です。
対象年齢は18歳~概ね50歳。
参加無料。
詳しくは、まんまの「あなたのまんま」をご覧ください。
こんなところ
雑談、読書、作業、スマホをいじる、ゲームをする、作業や手仕事、黙って一人で過ごす、ごろごろする……、とにかくノンビリしやすいです。
もともと幼稚園の一室をリノベーション。
30畳ぐらいあって10人いても狭く感じません。
冷暖房の利きがよく快適。
クッションをまくらにして、タオルケットをかければ寝れます。
駅から1.4kmとちょっと遠いのですが、来てみれば「帰りたくなくなる」「泊まりたい」と、皆さまおっしゃいます。
ひとをダメにするソファがあります
無印良品の体にフィットするソファ(通称ひとをダメにするソファ)が三つあります。
きもちい~ぃ、いつまでもゴロゴロしていたくなります。
集まるもよし、ひとりもよし
ベランダも含め4か所に分散できます。
手前は小上がりで、ひざ下ぐらいの高さがあります。
集まるもよし、分散するもよし。
パーテーションで区切ることも
一人になりたいときや、なんとなく集中したいとき、目線が気になるときは、パーテーション。
ごっつい本格的なものと、軽くて光を通すものと選べます。
ベランダもそれっぽく改造
コンクリートが木目調の板張りに。
Break「ねどこ・DIYでベランダにウッドデッキ」(2022/6/28)
Wi-Fi、電気は使い放題
コンセントがあちこちにあります。
Wi-Fiは、いくらつないでも遅くなりません。
作業机と椅子があって作業効率アップ。
無印良品のソファはパソコン作業にも向いてます。
眺めもいい
外に開いた窓と、中庭に開いた窓があり、光がいっぱい。
開放的です。
わりと遮光してくれるカーテン付き。
遊び道具
漫画
最近話題のものを新品で購入。
『鬼滅の刃』、あります。
スイッチ
SWITCH(スイッチ)とモニターが2台ずつあります。
ソフトは5本。
復刻されたゲームウォッチも。
運動系ソフトも
『リングフィット アドベンチャー』は大人にも人気。
これは専用のコントローラー。
各種ゲームなど
ボードゲーム、カードゲーム、陣取りゲームなどいろいろあります。
レゴなどのブロックも若干あり。
もっとくわしく、ねどこって?
名前の由来
ねどことは寝る場所だったり。
寝床だったり、すなわち布団やベッド。
後ろから、「こ」を「二」と読むと、二度寝になります。
寝てもいいぐらいリラックスできて心地のよい場所であって欲しい。
本当に寝てもいいようにタオルケットや枕になるクッションがいくつもあります。
あなたのペースでOK、ひきこもりを叱咤激励するような荒いことはしないという意味が含まれています。
誰のための部屋?
ひきこもり(経験者を含む)や、生きづらさを抱えている人、およびその家族やいわゆる支援者を想定しています。
コンセプトは?
3機能の居場所
┗ 少人数…安心できる場
┗ 相談…雑談の中から相談につながる
┗ 情報発信…届けたい人に届く
これらを実現するために大切なことは「多様性」であると考えます。
また、空間づくりとしては居心地の良さの追求です。
いつからあるの?
この2022年1月からの試験運用をへて、4月から本格的に始まりました。
誰が管理しているの?
奈良市の子ども・若者総合相談窓口「奈良市若者サポートセンター Restartなら」(リスなら)さんです。
ひきこもりや不登校などの相談にのってらっしゃいます。
若者といっても対象は広く、10代~50代というかんじ。
奈良市社会福祉協議会(市社協)が奈良市から委託を受けて運営されています。
ちなみに、Breakでお誘いしている「集いば いっぽ~」は奈良県社会福祉協議会の運営です。
社会福祉協議会
地域福祉の推進を図ることを目的とする非営利民間団体で、社会福祉法が設立の根拠になっている。前身組織を含めると戦前からあり、都道府県、政令指定都市、市町村ごとに事業展開している。運営資金が行政から出ていることが多い。独自プロジェクトのほか、行政からの委託事業を請け負ったり、行政と福祉事業者と住民の橋渡し的な役割も担っている。地方行政の別働部隊のようなイメージを持たれているかたが多いかも。(全国社会福祉協議会/Wikipedia)
誰が運営しているの?
2022年8月末現在、以下の6団体が5つの集まりを運営しています。
秋から新しい団体が6つ目の集まりを始める予定です。
- くじらの会(仮):NPO法人 ふぁーちぇ、社会福祉法人 寧楽ゆいの会
- ひとをダメにするソファがある居場所でごろごろごろ:Break
- ソファーの会:まんまの会
- きのこの部屋:一般社団法人いつか‐なら‐まち 訪問看護ステーション CoCo+(ココプラス)
- あなたのまんま:ハートハース
何をするの?
それぞれの団体にゆだねられていますが、いずれもおしゃべり中心のゆるいかんじ。
相談あり?
希望すれば、市社協の職員さんが対応してくださいます。
皆さまのいない場所がよいか、男性女性のどちらがよいか、きいてもらえます。
相談内容は生活全般~就職、心理的なことまで何でもありです。
具体的な相談までいかなくても、漠然とした相談でもOK。
奈良市民かどうかは関係ありません。
お話以上になると、奈良市在住であることが条件です(社会福祉協議会は全国の自治体で展開され、それぞれに管轄区域があるため)。
ここができるまで、Breakとの関係は?
昨年の8月から今年の春にかけて「訪問支援と居場所の在り方検討会議」という、奈良市内で活動する行政、NPOや任意団体、研究者などが集まる実務者会議がありました。
……以下、「リスならの~」の経緯をご覧ください。
その他、大雑把に書きました。
※写真に映っている人物は職員さんや建築関係のかたです。許可済みです。Breakは許可なくご参加者のからだの一部や持ち物を撮ったり、ウェブにあげたりしません。