7/28(日)の、「第10回 だべるだけ」ですが。
奈良県社会福祉協議会「奈良県中和・吉野生活自立サポートセンター」の、相談員のかたから見学の申し出を受け、お招きすることになりました。
Breakは当事者限定の集まりですが、当事者のかたにとって何らかのメリットがありそうと世話人が感じた場合は、例外ありとさせていただいております。
こちらに来ていただいたり、一緒にやらせていただいたり、こちらで参加を募って出向くことがあります。
ご理解いただければ幸いです。
いきさつ
この5月より、奈良県の王寺町で、ひきこもりなどのかたを対象とした居場所づくりをされており、ご参考にということです。
どういうことを目指してらっしゃるのか、直接お会いして話をうかがいました。
また、先日、関連のイベントに参加させていただき、他のスタッフのかたともお話する機会をいただきました。
どのかたも、かんじがよく、当事者心理やニーズについてもっと知りたい、今の取り組みを発展させていきたいという熱意を感じました。
Breakは息抜きの居場所を第一の目的とする集まりですが、日々のことについて、あるいはこれからのことについて考えたり、情報交換する場でもあります。
そのために、(怪しくない)団体や個人とつながっていくことは大切なことだと思っています。
Breakについては、世話人の説明やウェブサイトを通して知っていただいていますが、実際をご覧いただかないと実感しずらいところがあります。
それで、ご見学ということにさせていただきました。
社協のこういった取り組みは、たいていその地方組織の管轄内にお住まいのかたに限定されるものですが、この居場所については、奈良県内であろうが、どこにお住まいのかたでも構わないそうです。
また、就労支援の一環ではあるが、働く意思があろうがなかろうが、どちらでもよいとのこと。
場所は、リーベル王寺の5F、王寺町地域交流センター。
以前、Breakの「だべるだけ」を開いていたところ。
「シャイ専用」や「ベテランの集い」を開いているフードコートの上の階にあります。
もしかすると、あなた様にとって使い勝手のよい場になるかもしれません。
詳しくは関連記事をご覧ください。
いつも通りです
特に変わったことをするわけではありません。
いつも通りです。
いらっしゃるのは、中年の男性1名です。
一緒に机を囲んで、お喋りにご参加いただこうと思います。
きいてみたいことがあれば、気軽にきけるチャンスです。
時間は特に決めておりません。
一次会、二次会の範囲でということだけ。
プライバシー等については、ご配慮いただけることは言うまでもありません。
その点は、ご安心いただいて結構です。
ある種の不信感を持たれていることは、申し上げています
たぶん、どこのひきこもりの自助会でもそうではないかと思うのですが。
自助会にいらっしゃる、ひきこもり、ひきこもり経験者のかたの傾向として、行政やそれに似た組織、行政の仕事を外注している組織に対しても、あるいは独自に活動している民間支援業者に対しても、不信感を持たれているかたが比較的多いような印象を受けます。
Breakにいらっしゃるかたにも、それはうかがえます。
こういうようなことを、お招きするかたに直接、申し上げました。
でも、本当をいうと、これでは言い足りませんでした。
全面否定しないまでも、もっと辛辣な感情を抱いてらっしゃるかたが少なくないと思うので。
気遣いなしで書けば、ひとの心を踏みにじって働くことを強要するような、上から目線のやつらとか。
ひきこもりの心理を分かってないアホとか。
これは、ドアを蹴り破って入って来るような暴力業者や、ひきこもりを食い物にする悪徳業者についての批判ではありません。
ついでに言うと、それには、それなりの理由があると思うんです。
例えばこんなことで。
①苦い経験から
自分なりの考えを聞いてもらえず働くことをごり押しされた、勇気を出して訪問したのに門前払いをくらった、お仕着せのプログラムで自分の課題や能力に対応するものではなくて行かなくなった。
②印象から
直接的な経験はなくても、進め方や内容を知って、自分にはフィットしないと感じた。
(働きたいのは山々でも、ひきこもり期間が長いかたほど、問題や課題の深さからいって働くことを第一に考えているような取り組みや、ありがちなプログラムに対する不信感があるかと。)
③負い目から
年齢的に自分には資格がないことを思い知らされた。
(行政のひきこもり支援は、長らく39歳以下という年齢制限を設けてきました。
そこから漏れ落ちる中高年のひきこもりのかたの中には、負い目をかんじる一方、不信感を持たれているかたが少なくないと思います。)
では、なぜ、支援が空回りしてしまうのか。
それは、支援する側の事情がありそうです。
税金を投入して公務員が業務にあたるにしろ、外注で専門業者が請け負うにしろ、独自の活動でご家族から料金を受け取るにしろ、お金をもらっている以上、支援する側は必ず成果を求められます。
当然のことといえば当然のことなのですが。
しかし、そう簡単にはいかないのが、ひきこもり。
効率的に推し進めたり、働くことを第一にするあまり、ひきこもりの心をつかみ損ねてきたところが多々あったのではないでしょうか。
これまでに、3回、このような機会がありました
2019年2月
精神障がいを患ってらっしゃる当事者とそのご家族、さまざまな事情で関わってらっしゃるかた、当事者の生活や生き方と共通点のあるかた等の集まれる居場所を、自宅開放という形で実現されている会の運営者のかたから交流のご提案をいただきました。
このかたのご家族に当事者がおられ、自分たちもそうだが、似たような境遇にいるかたたちも、居場所や繋がりや社会参加を求めており、どうしていったらよいのかと模索されています。
Breakにいらっしゃるかたの中には、精神疾患で苦しんでらっしゃるかたがいます。
そうでないかたも、いらっしゃいます。
あちらの会にお集まりの当事者で、症状が安定していたり治っていても、なかなか働く機会に恵まれず、ひきこもってらっしゃるかたがいます。
三者は、ひきこもりという点で共通点があります。
なるほど、なにか交流できるのではないかと思いました。
そこで、開催日が比較的近かった「第5回 シャイ専用」にお招きしました。
現在、運営者同士のノウハウの共有、PR、お誘いなどでゆるくつながっています。
3月
Breakにいらしたかたから、ひきこもり支援のNPOや、医療関係にお勤めのかたと、バーベキューを楽しまないかとご提案をいただきました。
そういうチャンスがあるのでと。
Breakが当事者限定にしているのは、当事者同士なら引け目を感じず話しやすいのではないか、しんどさを否定されずにいられるのではないかという前提があるからです。
それは、概ね当たっていると思いますが、一方で人間関係、交友関係をもっと広げたいと思ってらっしゃるかたが少なくないと思います。
理解や配慮のあるかたなら見合うのでは?
このかたたちなら間違いない。
そう思って、ご提案のかた主導のもと、イベント扱いにして参加者を募りました。
5月
全国組織の家族会の奈良支部から、定例会参加のお誘いをいただきました。
当事者の話を聞きたいという、ご家族のニーズを満たしたいのでと。
ちょうどBreakにいらしたかたから、「真剣な話をする機会をもちたい、例えば家族会なんかはどうだろう」というお声を聞いていたので、希望にかなうと思いお受けしました。
現在、Breakのイベント扱いにして参加を募っています。
ウットウシイというお気持ちに対して
「仕事でやってるプロが混じるのはウットウシイ。私は行かない!」と、ご不満に思われるかたが、少なからずいらっしゃると思います。
そういうお気持ちを否定する気は毛頭ありません。
むしろ、申し訳ない気持ちです。
毎週開催しているならまだしも、「だべるだけ」は月にたったの一回。
そういう状態で、イレギュラーなことをしていいのかと問われたら、世話人は自信がありません。
ましてや、今回は前回の反省に基づき、これまでよりも1.8倍広い部屋をとって、たくさん来ていただいても居心地がわるくならないようにさせていただいたのに。
これでは逆効果かもしれません。
どうするのがベターなのか、またご意見、お聞かせください。