追分梅園(梅林)・OIWAKE PRAKは、奈良市の近鉄 富雄駅から南へ車で10分、近畿大学 農学部や、世紀の大発見があった富雄丸山古墳の近く、第2阪奈道路のすぐ南側にあります。
このページは、それらの場所のことや、そこを実質運営している「きずなや」さん、「ダークサイドヤング」さんについて。
それから、Breakとの関係や、Breakがしていること、やりたいことについて述べています。
- 追分梅林(梅園)
- OIWAKE PARK(追分パークオートキャンプ場)
- きずなや、ダークサイドヤング
- Breakとの関係や、Breakがしていること、やりたいこと
- 行き方(バス、車・バイク・自転車)
- 周辺スポット
追分梅林(梅園)
追分梅園(梅林)は、住民らでつくる追分梅林組合が約50年前に第2阪奈道に近い緩やかな丘陵地を切り開いて造られました。
2010年頃までは、約4,000本の見事な梅の木が花を咲かせていました。
約10haのその規模は、関西有数、1万本の月ヶ瀬梅林には及ばないものの、奈良市内では2番目の規模を誇りました。
たいへん人気の観光スポットだったのですが…。
ある事情による、突然の土壌の悪化により、大半の木が枯死したため2011年3月から一旦閉園して農地改良造成工事を実施。
最終的には往時をしのぐ4,500本ほどになる計画。
OIWAKE PARK(追分パークオートキャンプ場)
一日7組限定のオートキャンプ場。
奈良市内を一望できる絶景の高台にあります。
もともと梅林だったところを再生事業のいっかんで現在のかたちに。
【公式PVが出来ました】
— 【夜景キャンプ場】OIWAKE PARK (@OIWAKE_PARK) July 11, 2023
「何にもしない」ができる場所。
何にもしないが人生を豊かにする。
そう信じて始めたキャンプ場も早2年と少し。
多くの人に支えられて今日まで歩んできた私達です。
OIWAKEPARKをもっと知って頂きたく、こんな素敵なPVができました。#拡散希望#超拡散希望#マジで良い pic.twitter.com/uAZyg2UUDF
きずなや、ダークサイドヤング
「一般社団法人 SPSラボ若年認知症サポートセンター きずなや」さんは、奈良市の追分梅林を拠点に、若年性認知症の支援をされています。
奈良県の委託事業として若年性認知症サポートセンターを運営。
若年性認知症の方は、病気の進行がそれほどすすんでいないものの、社会において、職場において、一般並みにはなかなかやれません。
かといって本格的に福祉を利用するほどでもありません。
状況として社会からも福祉制度からも外れており、行き場に困っている方が少なくありません。
「きずなや」さんは、全国でも先駆けて、そういった当事者とその家族を対象とした居場所、活動拠点づくり、雇用の場づくりを始められ、現在に至っています。
また、近年、やはり社会からも福祉制度からも外れており、行き場に困っている、地域の若者やひきこもりにも対象者を広げた活動をされています。
ダークサイドヤングさんはその中から生まれたもの。
生きづらい若者の居場所であり、起業活動のグループでもあります。
キャンプ場のほか、ここで栽培した無農薬の農産物を加工して売ったり、シェアハウスをしたり、いろいろ広がっています。
Breakとの関係や、Breakがしていること、やりたいこと
きずなや、ダークサイドヤング、ちょこっとワーク・なら
Breakは、奈良市社会福祉協議会さんの紹介で「きずなや」さんと知り合いました。
ここの活動や雰囲気がBreakと合っているのではないかということで。
きずなやさんは、全国にさきがけ、若年性認知症の方をサポートを始められたNPO法人ですが、縁あって生き方に迷っていたり、ひきこもりぎみの若者も受け入れてきました。
当初は、近くに近畿大学 農学部があり、そこの学生さんなどが集まっていました。
ダークサイドヤングはそこから生まれたグループで、OIWAKE PARKオートキャンプ場は着想から運営まで「ダークサイドヤング」さんが担っています。
今や地域の人気スポットです。
ダークサイドヤングさんは他にも事業を手掛けており、就職しても活動に参加されている方、ご自分で一般社団法人を立ち上げて事業を始めた方などがおられます。
現在は、Breakつながりの皆さまの出入りが多いです。
というのは、2022年8月のイオンタウン富雄南の草刈りをきっかけに、奈良市社協、きずなや、Break、あなたのまんまなどが寄り集まって「ちょこっとワーク・なら」(ちょこなら)という、居場所とセットになったひきこもりのためのちょっとしたお仕事やボランティアの事業を始めたからです。
これで、きずなやさんとの関係が強くなり、追分梅林(梅園)/OIWAKE PARKは、Breakにとって欠かせない活動拠点のひとつになっています。
観梅会&梅狩り、菜の花祭り
毎年3月に観梅会(お花見)、6月には梅狩りが催されます。
4月には菜の花まつりも。
出店もやって楽しいです。
「ちょこなら」の枠組みで参加。
2024年の観梅会は1日5千円、交通費は2500円まででしたが、2025年はチャレンジ企画として運営をもっとメンバーが担い、交通費はそのままながら売り上げに応じた謝礼という形にしました。
大和橘の収穫
冬になると実がなります。
「ちょこならの」枠組みで収穫のお手伝いをしています。
2024年末は近くに出来たばかりの道の駅で売ってみました。
大和橘(やまとたちばな)は金柑より二回りほど大きい、日本原生の柑橘類🍊
酸っぱ苦いので皮をお菓子にしたり、レモンのように酸味を足すのに向いてます。
追分梅林の大和橘は無農薬なので皮ごとそのまま食べても安心です。
万葉集には70首余が詠まれており、かつては親しみのある木だったようですが、現代では準絶滅危惧種🤲
花びらは文化勲章のモチーフ🎖️
京都の老舗和菓子店「老松」さんが和菓子の原料にと大量購入。
和菓子は本店、直営店のほか、京都のデパート🏬 大丸や伊勢丹で販売されています。
https://www.kimonoichiba.com/media/column/383/
焚火を見る会。
ダークサイドヤングさんが、OIWAKE PARKの一角で、定期的(あるいは不定期)にやってらっしゃる予約不要の無料イベント。
近所の方はもちろん、奈良県内や他府県から30人、40人が集います。
ただ、焚火を囲むだけではなく、好き好きにキャンプ飯を楽しんだり。
お知らせは、公式Xなどで配信。
18:00から、雨天中止。
Breakはたまに皆さまをお誘いしています。
富雄丸山古墳の草刈り
2023/1、過去に例をみない盾のような形をした青銅の鏡に、波打つような形をした巨大な鉄の剣が出土。
「国宝級の発見」と言われています。
誰が眠っているのか、歴史の空白を埋めるきっかけになるかもと大きな期待が寄せられています。
この丸山古墳の草刈りを「ちょこなら」の枠で、2023年、2024年に続けて、橿原考古学研究所の指導のもと、地域の方々と一緒にさせていただきました。
考古学ファンなら泣いて喜ぶような体験です。
こんな遊びも企画
きずなやさんとは、Breakがこんなんやりたい!と、言えばきいていただける関係です。
とはいえ、OIWAKE PARKは本来有料です。
タダで遊ばせてもらう代わりに、このときはゴミ拾いしました。
風が吹くと遮るものがないので、どうしてもゴミが散乱します。
素敵な景観を維持するには人の手が必要。
今後の展開
きずなやさんは、昨年度、3年を目標に、大きな助成金を得て既存の農福連携のかたちを打ち破るような事業を始められました。
昨年のコネクトクリエーター養成講座は、そのための一緒にやっていく、いわゆる支援者向けの勉強会でした。
Breakも、積極的にこの事業に参加し、皆さまの可能性を広げていきたいと思っています。
今の「ちょこなら」は、運営側がおぜん立てをして参加者を募るかたちになっています。
その良さもあるのですが、もっと力を発揮したい方にとってはやりづらく、生ぬるいです。
「ダークサイドヤング」がどうして生まれたかというと、もっとはちゃめちゃに自分たちでやりたいと手をあげて、どんどん前に進んでいったからです。
きずなやさんは、玉石混交のアイデアを形にするための助言や物心のサポートをされました。
この機会に、そういう風に殻を破るような展開にしていきたいと、世話人としては強く思っております。
行き方(バス、車・バイク・自転車)
近鉄「富雄」駅からバスが出ています(近大ゆきのバスは日曜日だと1日にわずか3本しかないのでご注意)。
そのほか、近鉄「学園前」駅、「郡山」駅からもバスがあります。
車やバイクでいらっしゃるのもありです。
バス:近鉄富雄駅から
①近鉄富雄駅→若草台
時刻表|富雄駅→若草台
時刻表|若草台→富雄駅
のりば:富雄駅①番のりば 50系統/若草台行き
※①番のりばは富雄駅東出口でてすぐ。
※片道420円
降りてからの道順です。この梅園(梅林)を実質的に運営している「きづなや」さんをへて、梅園まで、徒歩18分、1.1m。
終点の若草台で降りてください。
そこからすぐ脇の雑木林の中の小道を行きます。
アウトドアの雰囲気を楽しめます。
小道からはまっすぐ前進。
右手は小川です。土手は新興住宅街の端っこ。左手にはため池が見えてきます。
道なりにまっすぐ。
雑木林を抜けてもまっすぐ。
坂を上ります。左手は老人ホーム。
老人ホームを抜けた右手にOIWAKE PARK(キャンプ場)が見えてきます。
もうちょっとまっすぐいくと、きずなやさんの建物が左手に。
きずなやさんの建物を過ぎた所でぐるっと回ります。少し下ると梅園に到着。
②近畿大学行き(土曜は多い、日曜は少ない)
時刻表|富雄駅→近畿大学
時刻表|近畿大学→富雄駅
のりば:近畿大学方面のりば/近畿大学行き
※のりばは、富雄駅西出口を出て川を渡ったところ(少し離れています)。
※片道290円
降りてからの道順です。近大から梅園(梅林)まで徒歩16分、1.2km。
終点の近大で降りてください。近畿大学の奈良キャンパス(農学部のみ)を入ってすぐ。
バス道まで戻ります。バスで来た道を戻るのではなく、逆方向へ。
道なりにしばらくいくと、第2阪奈道路をまたぐ橋が見えてきます。
橋を渡り切ったら左へ。直進はできないように柵がしてあると思います。
真っすぐ下ります。ひたすら下ります。左手下は第二阪奈道路。
坂の突き当りまできたら右へ。追分梅林がもう見えています。
まっすぐ道なりにのぼってください。
しばらく進むと視界が開けます。到着です。
バス:近鉄学園前駅→若草台
時刻表|近鉄学園前駅→若草台
時刻表|若草台→近鉄学園前駅
※のりば:(南)13番のりば 28系統/奈良県総合医療センター行き
※片道400円
バス:近鉄郡山駅→奈良県総合医療センター→若草台
時刻表|近鉄郡山駅→奈良県総合医療センター
時刻表|奈良県総合医療センター→若草台(学園前駅〔南〕方面)
時刻表|若草台(学園前駅〔南〕方面)→奈良県総合医療センター
時刻表|奈良県総合医療センター→近鉄郡山駅
昨年、郡山駅から若草台までの直通が廃止になり、途中で総合医療センターで乗り換えになっています。
※片道550円
車、バイク、自転車
追分梅園(梅林)・OIWAKE PRAKは、第2阪奈道路のすぐ南側の斜面にあります。
奈良市内から:阪奈道路、阪奈三碓出口を下車し枚方大和郡山線を南に進んで「追分梅林」の看板通り進行してください。
大阪から:第2阪奈道路中町ランプ下車後「追分梅林」の看板通り進行してください。
上記のGoogleマップは、富雄駅を起点とする3つのルートですが、西側と中央は、わりと手前までバス道です。
この2つのルートのどちらかに合流されると楽に行けます。
東側は住宅街を沢山走る、やや分かりにくいルートで、道は広くありません。
この3つ以外の他の道は、センターラインがない細い道だったりするので、慣れないとどこを走っているのか不安になると思います。
もし、ナビが最短ルートととして示しても再考なさる方がよいかと。
周辺スポット
真夏に草刈りのお仕事をいただいている「イオンタウン富雄南」は、追分梅林がある矢田の丘陵地の麓にあります。
そこそこ大きな無印良品、手ごろな値段のファミリーレストラン・ジョイフル、100円ショップのセリア、イートインスペースがあるダイエーなど、いろいろと揃っています。
その斜め向かいには2024年冬にオープンした「道の駅 クロスウェイなかまち」。
大和橘を年の暮れに売りました。
世紀の大発見があった「富雄丸山古墳」は追分梅林から1kmぐらいの住宅街、若草台にありますが、普段は立ち入り禁止です。